自動車のヘッドライトに明るく照し出された道の方へ、紙片を散らしたように、白い蛾が群れだって寄って来た。
林 芙美子 / 浮雲 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
車のヘッドライト
蛾(が)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
蛾(が・ひひる・ひむし)
蛾・・・鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫のうち、蝶以外のものを総称。止まった時の羽が水平になる、口先がらせん状になっていないなどで蝶と区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に夜活動する。きわめて種類が多く、日本だけで5000種ほどいる。「ひひる」「ひむし」はガの古称。特に、蚕(かいこ)のものをいう。
ここに意味を表示
車のヘッドライトの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
自動車が前の森や山の根に強い光を射つけながら追抜いて行く。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
蛾(が)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕はマラルメの(詩集の)背表紙で、黒と白の縦模様がある蛾の腹を押し潰した。蛾は脹らんだ腹から体液が漏れる音とは別の小さな鳴き声をだした。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
蛾が、檜皮(ひわだ)色の小さい羽毛のような触角を突き出す
川端 康成 / 雪国 amazon
有島武郎 / 或る女
秋風が来ると、その(娥の)翅は薄紙のようにひらひらと揺れた。
川端 康成 / 雪国 amazon
このカテゴリを全部見る
「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
弓弦のように引きしぼった大きな(蝶の)羽
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
蜘蛛の巣が霧の粒を宿して空中に姿を現す
内海 隆一郎 / 街の眺め amazon
一筋二筋と糸のように残って聞えた虫の音
永井 荷風 / ぼく東綺譚 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
立ちくらみがするほど眩しかった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
灯の消えた街灯の硝子球が、剥きだしの白い果肉のように身をすくめて立つ
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
油煙を塗った銀箔のように、べっとりと暗さがまといつく
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
「乗り物」カテゴリからランダム5
田畑の上を、電信柱や人や森が、スイ、スイ、来ては飛び去る。
宮本百合子 / 伸子
私は揺れの音とリズムの中で静かに目を閉じて
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
昆虫・虫 の表現の一覧
光と影 の表現の一覧
乗り物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ