じゃがいもの煮てとけたとろとろもまじっている、どろっとしたシチュー
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
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スープ
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......私は、じゃがいもは入れず、シチューの汁がうす茶色に澄んで、それでいて野菜がトロッと煮えているのを好むが、父と弟たちは、むしろブラウンソースを流しこんだ、そして、じゃがいもの煮てとけたとろとろもまじっている、どろっとしたシチューが好きだ。うどんにしたって、うす味の関西ふうは好まず、なべ焼きの、しょう油も濃く、てんぷらやおとし卵のはいった、しつこ目なのがすきだ。スパゲティを作るときだって......
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皿の中で冷えかけて膜が張ったクリームシチューを見る。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
野菜スープは、毎日ちがったのを作った。にんじんの日、ほうれん草の日、ポテトの日、かぼちゃ、グリンピース、カリフラワー、コーン、トマト。それぞれちょっと違った味のポタージュである。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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