日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

まっすぐに立ちのぼる湯気が、母さんの姿を霞ませている。

朝井リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録　ページ位置：74%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......子さんではない声がした。「あっおじゃましてます！」　結実子さんがあわてて立ち上がる。部屋の入口には、ティーカップをふたつ載せたトレイを持った母さんが立っていた。まっすぐに立ちのぼる湯気が、母さんの姿を霞ませている。「いつもおじゃましてすみません、挨拶もしないで」「いえいえ、息子に協力してくれてるんですよね、ありがとうございます。お疲れでしょう、これ飲んでください」「あ、す......

単語の意味

霞（かすみ）

姿・形・容・態・躰・體・軆・骵（すがた）

霞・・・１．遠くにある山などの前に、帯状の煙りのようなものが見える現象。春の朝などによくある、遠くをはっきり見えなくさせる雲のようなもの。
２．目に白いものがかかったようになって、ものがぼんやりと見えること。翳み(かすみ)。

姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・１．身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
２．身なり。容姿。
３．目に見える、人の形。人の存在。
４．物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
５．物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]

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書物にも、紗（しゃ）のような薄い布が掛けてあって、書物の題名は殆（ほとん）ど読み分けられなかった。

岡本かの子 / 母子叙情関連カテ布・生地ぼんやり見える

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かすんでいる。

そのひとみにはなんにも映ってはいなかった。《…略…》葉子の知覚は半分眠ったようにぼんやりして注意するともなくその姿に注意をしていた。

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