かき氷機のハンドルをグルグルと力強く回すと、 削れた氷は、羽のように軽やかに舞い落ちてくる。左手にもったグラスを、ソフトクリームを作るときのように少しずつ回転させて受け止めると、グラスの縁のほうから氷がこんもりと盛り上がってきた。
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かき氷
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単語の意味
左手(ひだりて)
左手・・・1.左の手。 ⇔ 右手(みぎて)。
2.左の方向。左側。
2.左の方向。左側。
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かき氷の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
脇腹に突っこまれたシャジは、抜き取るときに十分注意しないと、〝頂上の崩落〟という突然の不幸を招くことがあった。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
ショーケースの中のサンプルをよく見ると、純正のかき氷とは似ても似つかぬゴテゴテ厚化粧のフラッペ風のものが、〝かき氷〟として並べられている。《…略…》真ん中あたりは確かにかき氷だが、その周辺にクリーム、てっぺんにアイスクリームをのせ、オレンジやスイカやパイナップルの切れはしを飾り、かけてあるツユもブルーベリーあり、ペパーミントありという、変わり果てた姿になってしまっているのである。情けない。 昔好きだった女性に久しぶりに会ったら、夜の女になっていた、というような感慨を覚える。(夜の女は古いか) 昔のかき氷は清潔だった。 安物のカクテルグラス風の容器に、秀峰富士を思わせる形にかき氷が盛られ、その上にイチゴなら赤、メロンなら緑、レモンなら黄色と、ただ一色が白い氷の頂上ににじんでいた。 富士の脇腹には、へこみの少ない四角っぽい〝シャジ〟が突っこまれてあった。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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これも幾らでも食べられる訳ではないが、その原料が山芋なのでねっとりしていてこれに丁度いい位の甘さが加り、何か食べているということと、それがどこか甘いということの他に何もない菓子という、菓子の一つの理想型がこのかるかんにある。
吉田 健一 / 私の食物誌 amazon
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