夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:54% 作品を確認(青空文庫)
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湯上りの肌
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前後の文章を含んだ引用
......いたのが百三十の時だったが、それで死んだんじゃない。それからどうなったか分らない。事によるとまだ生きてるかも知れない」と云いながら槽 から上 る。髯 を生 やしている男は雲母 のようなものを自分の廻りに蒔 き散らしながら独 りでにやにや笑っていた。入れ代って飛び込んで来たのは普通一般の化物とは違って背中 に模様画をほり付けている。岩見重太郎 が大刀 を振り翳 して蟒 を退治 るところのようだ......
単語の意味
雲母(うんも・うんぼ・きらら・きら)
雲母・・・鉱物の一種。六角形の板状の形をしていて、光沢があって光を受けるとキラキラと輝く。薄いので、ナイフ等で薄くはがすことができる。英語に由来して「まいか(mica)」と呼ばれる事もある。
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(老妓の腕の皮膚は)羊皮紙のような神秘な白い色
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