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醒めかけの意識に雨の音が聴えていた。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:0% 作品を確認(amazon)
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うつらうつら(半分眠ったぼんやり状態)
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真贋の森一 醒めかけの意識に雨の音が聴えていた。眼を開けると、部屋の中はうす暗く、二階の窓からは、柿の木の先だけが見えて、伸びた葉が、濡れて光っている。 背中が汗をかいて、蒲団までが湿っぽい。起きて窓から首を出すと、俺の干した二枚の下着が重そうに雨に打たれている。干竿から雨滴が溜っては落ちていた。階下の煙草屋の女房も、気がつかないのかわざとなのか、とりこ......
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うつらうつら(半分眠ったぼんやり状態)の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
去ってゆく後ろ姿をベッドの中から夢のように見送った。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
風邪をひいてしまい、ジョギングも休んでうつらうつらしてベッドにいた。少し熱っぽい頭の中にベルの音が何度も何度も割り込んできて私はぼんやりと起き上がった。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
ついに毛布のあたたかみのなかにおちこんでね入ってしまった。兵舎のねむりはあたたかだった。彼の硬くなった肉や心はそのなかでやわらかくゆるんで行く……彼は自分の体のなかでまきすぎた時計のゼンマイがもどけにもどけてしまうような気がする。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
(眠くない)体の中に一片の眠りも存在しなかった。まるで干しあがった井戸のように僕は目覚めていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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