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幔幕まんまくを真一文字に張ったような雪雲
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:74% 作品を確認(青空文庫)
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雨雲・暗雲
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前後の文章を含んだ引用
......とくずれ出して、淡いながら暖かい色の晴れ雲に変わって行く。朝から風もなく晴れ渡った午後なぞに波打ちぎわに出て見ると、やや緑色を帯びた青空のはるか遠くの地平線高く、幔幕まんまくを真一文字に張ったような雪雲堆積たいせきに日がさして、まんべんなくばら色に輝いている。なんという美妙な美しい色だ。冬はあすこまで遠のいて行ったのだ。そう思うと、不幸を突き抜けて幸福に出あった人の......
単語の意味
幔幕(まんまく)
幔幕・・・一定の場所を区切って他と区別するために、張り巡らす幕。横長の幕。
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空は曇っているので海は鈍い褐色を帯びている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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