信号の青い灯は見る間に近づいてきて、フロントガラスの右側からサイドウインドウに移った、と思う間もなく一瞬のうちに消えていく。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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車窓からの風景
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......つめた。「……嬉しくなんかなかったよ。苦しくて、悲しくて、悔しいだけだった」 健太くんは「そう?」と聞き返したが、声の響きは半分納得しているようにも聞こえた。 信号の青い灯は見る間に近づいてきて、フロントガラスの右側からサイドウインドウに移った、と思う間もなく一瞬のうちに消えていく。前方の暗闇には、また次の信号が見える。今度も青。ずっと、青。すべて、青。この車はどこを走って、どこへ向かっているのだろう。僕はいつまでこの車に乗せられているのだ......
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車窓からの風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(夜)木々や畑や山々のシルエットが切り絵のようにゆき過ぎる。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
(電車の)正面の窓ガラスに、私と彼の顔が並んで映っていた。暗やみに斜めに浮かぶ美しい夜景に重なって
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
濃い緑の草や木の色が油絵の具のように生々して見える
徳田 秋声 / あらくれ amazon
県道沿いの田園風景にちらほらと建物が連なりはじめ、ようやく彼は駅前ロータリーに辿り着いた。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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鉄のライオンのような機関車
尾辻 克彦 / 父が消えた amazon
自動車のタイヤが吸いつくように跡をひいた音
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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