壁のようにそそり立つ堂々たる幹
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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樹木・木々
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前後の文章を含んだ引用
......た。土を押しあげている部分の根っこだけでも、俺の膝ぐらいまで高さがある。 これまで生で目にしたなかで、一番大きな杉だった。根近くの直径は、三メートル近いだろう。壁のようにそそり立つ堂々たる幹には、やわらかな苔が生えている。小さなトカゲが、苔のうえを素早く横切った。頭上はるかな緑の枝では、小鳥がさかんに鳴いている。 どれだけの数の生き物が、この木を住......
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(大木)根もとに立って見あげると空はその緑の葉にすっぽりと覆い隠されてしまう
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
梧桐(あおぎり)の、油雑巾でふいたような幹
森 鴎外 / 雁 amazon
時々、樹々が身震いをして雨滴を落とす
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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「植物」カテゴリからランダム5
風が起こると灌木の葉が銀灰色の裏をいっせいに見せるので、数知れない小さな魚が激しく泳いでいるよう
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
風はなく、その枝は地面に向けてひっそりと垂れ下がっていた。とりとめのない思索に耽る人のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
まわりの地面にまるくおが屑でも撒いたように、橙色の落花を散らしている金木犀
黒井 千次 / 群棲 amazon
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