手首からすぐ丸い掌がつき、掌から申訳ばかりの蘆 の芽のような指先が出ているかの女のこどものような手
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:39% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
手の雰囲気
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......うほうほけきょの うぐいすよ、うぐいすよ たまたま都へ上るとて上るとて 梅の小枝で昼寝して昼寝して 赤坂奴 の夢を見た夢を見た。 かの女はこういうことは案外器用であった。手首からすぐ丸い掌がつき、掌から申訳ばかりの蘆 の芽のような指先が出ているかの女のこどものような手が、意外に翩翻 と翻 って、唄 につれ毬をつき弾ませ、毬を手の甲に受け留める手際は、西洋人には珍しいに違いなかった。 「オオ! 曲芸 !」 彼等は厳粛な顔をしてかの女のつ......
単語の意味
葦・蘆・葭(あし)
手の平・掌(てのひら)
指先(ゆびさき)
葦・蘆・葭・・・水辺に生える草の一種。沼や川の岸に群がって生える。若芽は食用になり、茎は編んですだれを作る。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
ここに意味を表示
手の雰囲気の表現・描写・類語(手・指・爪のカテゴリ)の一覧 ランダム5
真っ白い手足が、ゆだったキャベツの茎のように浮き出る
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
このカテゴリを全部見る
「手・指・爪」カテゴリからランダム5
括(くく)り猿のような拳
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
きれいに形を整えて、丁寧に色を塗る。指の先に花が咲く。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
凍って自由にならない手のひらを腰のあたりの荒布にこすりつけて熱を呼び起こしながら
有島武郎 / 生まれいずる悩み
同じカテゴリの表現一覧
手・指・爪 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ