深く椅子にかけ、上体を捩って片肱をかけ、椅子の背を抱えこむような恰好をした。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:64% 作品を確認(青空文庫)
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座り姿勢
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前後の文章を含んだ引用
......よ」 「ああそう」 佃は、まっすぐ横田のいる部屋に入って行った。 「いらっしゃい」 「やあ――お留守に上っていました。いかがです? おいそがしいらしいですね」 佃は、深く椅子にかけ、上体を捩って片肱をかけ、椅子の背を抱えこむような恰好をした。 「いやどうも――相変らず貧乏暇なしで瘠 せています――あなたはよく肥っておいでですね」 新しい茶を持って入って来た伸子には、その言葉が何だか角々して、相手を傷ける......
単語の意味
上体(じようたい)
背(せ)
上体・・・身体の腰から上の部分。上半身(じょうはんしん・かみはんしん)。
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肘掛け椅子の背もたれに体を投げながら、
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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