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むず痒いような悦びと愛とが起って来るのであった。それは「新緑が胸の中に萌え出るような感じ」であった。

長与善郎 / 陸奥直次郎　作品を確認（amazon）

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愛する・愛情

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単語の意味

むず痒い（むずがゆい）

新緑（しんりょく）

胸（むね）

むず痒い・・・むずむずと痒い。むずむずと痒いように心地が悪い。体に何かが這うようにゾクゾクする。

新緑・・・晩春や初夏のころの、木々の若葉のみずみずしい緑。

胸・・・１．体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
２．（胸に宿るとされている、）心。想い。心中。
３．乳房（ちぶさ）。おっぱい。

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二人の愛の熱度がシーソーのように上下する

瀬戸内寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし　amazon

愛情が宇宙まで果てしなく広がっていく

吉本ばなな「N・P (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ愛する・愛情永遠・永久・無限拡散・拡大・広がる

こんなに近くにいるのに、近くにいる気がしないのは、きっと欲しがりすぎているせいなんだろう。　愛されたい、包まれたい、すきまなく、埋めてほしい。私はほとんど身体ごとあなたにめり込んでいる。

綿矢りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ愛する・愛情孤独・一人ぼっち

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目を細めてワイングラスを灯りにかざしながら、夢見るような表情を浮かべている。

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテワインうっとり・心奪われた表情

（夫婦の愛）結婚して苔に湧く水のような愛情を、僕達夫婦は言わず語らず感じあっていた

林芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫は 1-4)」に収録　amazon関連カテ夫婦愛する・愛情

心が、燃えて、燃えて、我慢できずにそれを命じたのだ。

宮本百合子 / 伸子

肋骨の内側が疼く

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お互いの身体を触り合う

見るたびに胸が息苦しいほど甘美な気分に捉えられる

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野呂が帰った後で、わたしは床に脱ぎ捨てられていた、新品同様の下着をしげしげと見下ろし、急に可笑しくなって一人で笑った。それはわたしの胸やお尻の形をした、言わばわたしの脱け殻のように見えた。

小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ下着・肌着脱ぎ捨てられた（無造作に丸まった）服セックスのあと

息苦しさに胸を押える。

山田詠美「新装版　ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ嫉妬・うらやましい恋愛・恋する・恋心

「シンイチ好き」　サユリがそう囁くのと同時にシンイチは鋭い叫び声を上げた。それが、今までの沈黙と反比例するほどに大胆であったため、もう死人のふりができなくなった。彼女は天を振り仰ぐシンイチの顎を見上げながら、雨乞いの儀式を思い浮かべた。　荘厳だわ。サユリの目は感動のために潤んだ。これはファックではないわ。これこそメイクラブというものなんだわ。彼女はシンイチの体をもう一度撫でた。ミサ曲が流れてもおかしくはないおごそかな雰囲気がベッドのまわりに漂っていた。

山田詠美「新装版　ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録　amazon

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