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植物の比喩を使った文章の一覧(351件)
あたり一面に夜気で凍りついた木のにおいが立ち込めていた
阿部昭 / 阿部昭集〈第8巻〉(みぞれふる空) amazon
庭のつつじが悪魔の血のように腐っている
川端 康成 / 掌の小説 amazon
葦の葉のそよぎのような尺八楽
萩原 朔太郎 / 帰郷者 amazon
沼辺の葦のように、集まれば互いにただざわざわと騒ぐだけの村人
長塚 節 / 土 amazon
青さが鮮やかで、まるで巨大な霧の粒のように咲く紫陽花
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
高い欅(けやき)が半ば落葉して、細い網のような枝を空にすかしている
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
栴檀(せんだん)の葉は、真夏でも網目のように風を通す
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
雨が、水鳥の葉を滑るように重なり合う葉の上を滑り落ちる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
カラマツの落ち葉の雨が、ちかちかと陽をはじきながら降る
三浦 哲郎 / モーツァルト荘 amazon
落葉した銀杏の樹々の枝が、無数の矢羽根を突き刺したように空に伸びる
小林 久三 / わが子は殺人者 (1985年) amazon
大きな銀杏の木の影が、船の帆のように雑貨屋の屋根瓦まで伸びる
伊集院 静 / 三年坂 amazon
秋晴れの空から時折、銀杏の葉が金色の魚の形して降ってくる歩道
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
白っぽく糸のように白い葉
日野 啓三 / 抱擁 amazon
猛禽(もうきん)の爪に似た棘のあるいばらが生い茂る
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
絹地のように薄く柔らかな葉
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
巨樹の根が土から現れて、太い真っ黒な血管のように遠くまでうねりひろがる
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
今年の新葉も去年の古葉も、同じ黒みどりの漆を溶かしたような濃い色となって、魚の鱗のように重なり合う
水上 勉 / 越前竹人形 (1980年) amazon
曲がりくねった百の手を天に差し出す
福永 武彦 / 草の花 amazon
木の枝のしなう音が、人間の呼吸みたいに強弱となって繰り返される
富岡 多恵子 / 砂に風 amazon
木の枝がひゅうひゅうと悲痛の響きを立てて泣く
長塚 節 / 土 amazon
木という木が野放図に枝を伸ばし、手をつないだり肩を組んで
永井 龍男 / 青梅雨 amazon
枝が激しく揺れながら、箒(ほうき)のように水面を撫でては起き上がろうとする
伊藤 整 / 青春 (1960年) amazon
大きな枝が人を招くようにゆらゆらと揺れる
内田 百けん / 冥途 amazon
木が手の指を空に向けて開けたように枝を張る
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
斜交(はすか)いに杭を打ったような枝々
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
遠眼には油絵の具を流しこんだような黄一色の菜の花も、寄ってみると思いがけず疎らかな痩せた幹と花
檀 一雄 / リツ子・その愛 amazon
少年のように痩せた樹々
丸谷 才一 / 年の残り amazon
固く身をすぼめた花冠が、音楽のようにゆるやかに開く
大岡 昇平 / 野火 amazon
処女の眸(ひとみ)を見開いたような野薔薇
島崎 藤村 / 三人の訪問者 amazon
蛾が巨大な群集が光をめぐっているように、花が翅(はね)を広げて灯に透かされる
伊藤 整 / 青春 amazon
葉を落とした骸骨のような木々
ピート ハミル / ブルックリン物語 amazon
銀色の雨しぶきの中で、木々の梢が海藻のように揺れ動く
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
浜木綿(はまゆう)の太い茎の先についた群れ花が、白く人の顔のように宙に浮いて見える
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
空が白んで椰子の葉が梢に影絵のように見える
今 日出海 / 天皇の帽子 amazon
蝙蝠傘のように枝を広げた、一本の樅(もみ)の木
堀 辰雄 / 美しい村 amazon
蟹の爪のような梢の先端
日野 啓三 / 抱擁 amazon
からたちの真白い小花が、柔らかい紙を散らしたように咲く
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
重い葉扇(はうちわ)を髪のように垂れて、暗い蔭を溜めている樹
大岡 昇平 / 野火 amazon
老樹の緑に、髪のようなみずみずしい光沢がある
島崎 藤村 / 藤村パンフレット〈第3輯〉伸び支度,明日,熱海土産,飯倉だより amazon
赤みを帯びて切り紙細工のような端正な桐の若葉
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
遠い林の黒ずんだ枯れ枝の交錯が、解読不能の石碑の文字のように白っぽい空に刻みこまれる
日野 啓三 / 抱擁 amazon
裸になった落葉樹の交錯する枯れ枝が空間のひび割れのよう
日野 啓三 / 抱擁 amazon
白骨のように不気味に白く横たわっているシラカバの枯れ木
外村 繁 / 筏 amazon
かんしゃく玉のような小さな新しい芽
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
真弓の小枝に、真紅に近い朱色の鈴のような実がついている
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
灌木が地を這うように所々に群がる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
風に靡いて擦れ合う葉の囀(さえず)りが、樹々が笑っているように聞こえる
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
木の幹が白い大蛇のように伸びる
梅本 育子 / 桃色月夜 amazon
渋の強い、表面が山葵(わさび)おろしのような櫟(くぬぎ)の皮
長塚 節 / 土 amazon
頂から斧で断ち割られたように幹の裂けた巨木
日野 啓三 / 抱擁 amazon
黒い巨大な棒が空に向かって突き出ているふうに見える葉も枝もない椎の木
水上 勉 / 雁の寺 amazon
天をかぎる巨木が青葉の波濤をつくる
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
すっかり葉の落ちてしまった木が箒のよう
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
大木が葉を振るって、素裸の山神のごとき装い
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
木斛(もっこく(木の一種))が風を孕(はら)んで枝先を魚の尾のように動かす
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
黄色い電灯が輝いているように見える金木犀(きんもくせい)
山口 瞳 / 私本歳時記 amazon
福寿草があちこちに黄色い毬(まり)のように群がって咲く
原田 康子 / 挽歌 amazon
杉材の木目のように、清楚でキリッとした美人
小沢 昭一 / 美人諸国ばなし amazon
まわりの地面にまるくおが屑でも撒いたように、橙色の落花を散らしている金木犀
黒井 千次 / 群棲 amazon
足元の草が、しなやかな細い剣を泳がせる
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
草の葉が指を拡げたように猛々しい展(ひろ)がり方をする
有吉 佐和子 / 華岡青洲の妻 amazon
ライラックの花が白孔雀の尾のよう
川端 康成 / 掌の小説 amazon
蹲(うずく)った獣の黒っぽい厚い毛のような公園の茂み
日野 啓三 / 夢の島 amazon
すっかり葉を落とした欅(けやき)の大木が、梢を投網のように寒空に拡げている
黒井 千次 / 春の道標 amazon
空に緑のレース模様を広げる欅(けやき)の枝の若い葉
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
萎(しお)れて粉を吹いているみたいな木々
田辺 聖子 / 休暇は終った amazon
北の国ではどの樹も、細く薄くはかない葉を、抗議のように空へ向けて差しのべる
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
裁ち落とされた小枝の切り口の白さが、細かな花を散らしたように映る
高井 有一 / 夜の蟻 amazon
八つ手の樹の根本にうすく苔が繁茂し、蒼い毛氈(もうせん)のように光っている
高橋 和巳 / 捨子物語 amazon
じめじめした苔が、湿った綿の上を歩くような心持ちにさせる
志賀 直哉 / 志賀直哉小説選〈1〉 amazon
露わになった梢が、細い線を空に彫り付けたように見える
高井 有一 / 北の河 amazon
巨人が大きな鋏(はさみ)で刈りとったように、短く切り揃えられた梢
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
梢の悲鳴が渦巻く白い闇の奥で甲高く鳴る
日野 啓三 / 抱擁 amazon
折れ曲がった細い梢が老人の指のよう
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
コスモスが燃え立つ炎のように揺れる
石川 達三 / 花のない季節 amazon
ザザッと俄(にわ)か雨でも落ちるように、朽ちた木の実が屋根を打つ
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
胡桃がカスタネットのような冴えた音を立ててぶつかる
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
風が起こると灌木の葉が銀灰色の裏をいっせいに見せるので、数知れない小さな魚が激しく泳いでいるよう
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
根が、老いた蛇の肌のように灰白色に乾いてささくれだって、しぶとくうねっている
日野 啓三 / 抱擁 amazon
植え込みが臆病な動物の群れのようにざわめく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
葉を落とした雑木林はまるで海底のサンゴのように道の両脇に湿った枝を広げていた。
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
赤城おろしが吹き渡って、寺の裏の森が潮のように鳴る
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
細い枝がしなやかな鹿の脚のように伸びる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
黒いビロウドのような繁み
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
担いだ竹が、尻尾のように葉音を鳴らしながらついて来る
伊集院 静 / 三年坂 amazon
薔薇のつぼみが、どれも定規で計ったように大きさがそろっている
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
木の根が静脈のように小道に浮き上がっている
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
夢の国の女王のごとく牡丹が咲く
中 勘助 / 銀の匙 amazon
白樺の皮へ火をつけると、ぬれたままカンテラの油煙のような真っ黒な煙を立ててボウボウ燃える
志賀 直哉 / 焚火 (1953年) amazon
白樺の立ち木の幹が、逆光線の中に、燐光を放つように白く光っている
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
戦(おのの)く木の葉が灰のように白く見える
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
すすきが白い火のように揺れて光る
宮沢 賢治 / 鹿踊りのはじまり amazon
月をつかみ取るようなかっこうに、杉の枝が空に伸びる
長崎 源之助 / ゲンのいた谷 amazon
杉が針のような雪の梢を見せて空にきりたつ
水上 勉 / 越前竹人形 amazon
芒(すすき)が馬の鬣(たてがみ)のように丘の頂上まで匍(は)い上る
大岡 昇平 / 野火 amazon
芒の硬直な葉が空を刺そうとして立つ
長塚 節 / 土 amazon
鹿の通った後のすすきが、静かな湖に水脈(みお)ように、いつまでもぎらぎら光る
宮沢 賢治 / 鹿踊りのはじまり amazon
樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴る
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
風もない。緑の葉を豊かにつけたヤナギの枝は、地面すれすれまで垂れ下がり、深く考えごとをしているみたいにぴくりとも動かなかった。時折小さな鳥がやってきてその枝に不安定にとまり、すぐにあきらめて飛び立った。枝がかき乱された心のように僅かに揺れ、やがてまた静まった。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
風に木立の騒ぐ音が遠く水の流れのように聞えた。
島木 健作 / 第一義
武蔵野の寒い風の盛んに吹く日で裏の古樹には潮の鳴るような音が凄じく聞えた。
田山 花袋 / 蒲団 amazon
初夏の水分を含んだ空気を透す日光は、@略@(緑を)色硝子の破片を降り落しているような美しさを漲らしていた。
田村 俊子 / 冬の日「木乃伊の口紅」に収録 amazon
落葉松(からまつ)と楡(にれ)ともみの木の茂りが、黒い氷の塊のよう
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
竹藪に囲まれたこの一劃だけは、厚いガラスで囲われたようにもの静かである。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
小笹の藪が傾いた日光を含んで金と緑の斑をつくっているのが、@略@今めいた織物の華やかな絵模様のようにみえて
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
どれほど焼いても刈っても根絶することのできないこのガンのようにしぶとい植物
開高健 / パニック amazon
狭い庭に雑然と植わっている本は茂り放題に茂って、長いこと床屋に行かない頭のようになった。
小沼 丹 / 枯葉「小沼丹全集〈第3巻〉」に収録 amazon
岬の村から見る一本松は盆栽の木のように小さく見えた
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
散る古葉が、萌黄っぽい緑に悉(ことごと)くふり落され、なにか羽の抜け変った大きな鳥のようにうっそうと若やいだその樫の老樹
野上 弥生子 / 哀しき少年「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 amazon
銀杏が黒い夜の空に怪物のように突っ立っていた。
広津和郎 / 神経病時代 amazon
二本の白樺が心のやさしい姉妹のような容子で斜面に影をおとしていた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
青柳の滝津瀬(たきつせ)のように垂れた枝
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集〈4〉 (ちくま文庫)」に収録 amazon
柔かい芽を出した大きい、柳の木が一本、羊のようにフラフラ背を揺っていた。
林 芙美子 / 風琴と魚の町「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
お儒者のような玄関のまえにある李の木
中 勘助 / 銀の匙 amazon
丈の高い椿が、この清楚な竹藪のなかの異端者のように、重苦しく立っていた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
窓の外が青く浮かんで、木々が幾重にも重なる黒い切り絵に見える。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
風雨は激しく、窓外はまるでつなみのような音をたてて樹木が鳴っていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
隧道(トンネル)のような庭樹の間
瀧井 孝作 / 無限抱擁 amazon
レタスのような牧場のやわらかい草
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
獣の背中の毛のようにきらめく雑草の広がり
野間 宏 / 崩解感覚 amazon
枯草が乱れ髪のように吹き靡かされていた。
石川 達三 / 日蔭の村 amazon
寒国育ちの犬の首っ毛のように、ふかふかした枯草
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
金朱のいろの錦の蓑をかけ連ねたように美しくなった。
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
まるで私たちが昔かけた房附きの毛糸の肩掛けのよう
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
門の裏側の若蔦の群は@略@大きくうねりを見せて動いている潮のようでもある。
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
縒れ戻る枝や蔓枝だけが残り、原始時代の大匍足類の神経か骨が渇化して跡をとどめているようで
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
若人の濡れ髪を干すように閂の辺まで鬱蒼と覆い掛り垂れ下る蔦葉の盛りを見て
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
流行を追うて刈り過ぎた理髪のように軽佻で滑稽にも見えた。
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
緑玉を砕いて棄てたようである
島崎 藤村 / 新生 amazon
印象派の画布を見るよう
島崎 藤村 / 新生 amazon
錆のように石にこびりついて
後藤 明生 / 吉野大夫 amazon
枯葉のようにかさかさしていた。
後藤 明生 / 吉野大夫 amazon
銭苔は緑色の鱗でもって地所とり(小児の遊戯の一種)の形式で繁殖し
井伏 鱒二 / 山椒魚 amazon
テラテラと青光りて、鱗のように重なりひしめき
尾崎 一雄 / まぼろしの記 amazon
底の水苔を味噌汁のように煽(おだ)てて、幽かな色の、小さな鮒子がむらむらと浮き上る。
鈴木 三重吉 / 千鳥 amazon
胡桃の新芽はなかなかいい。かっちりした精巧な銅版画を見るような気分
がする
小沼 丹 / 胡桃「小沼丹全集〈第3巻〉」に収録 amazon
ぽちぽちと紅色の新芽が、無数に蔦の蔓から生えていた。それは爬虫類のよう
岡本 かの子 / 母子叙情 amazon
古い根株が庭土の上に桍の襞(ひだ)のようにもりあがって
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
青い毛のような草の根
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
盛り土の上には神経のように細ぼそと根をあらわしていた。
芥川龍之介 / 或阿呆の一生 amazon
ダリヤの茎が干枯らびて縄のように地の上でむすぼれ出した。
横光 利一 / 春は馬車に乗って amazon
その茎はいたいたしくも蔓草のように細って
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
大樹の松の幹をあたかも虜(とりこ)を捕えた綱のように、ぐるぐる巻きに巻きながら攀じ登って
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
蔓自身は弓弦(ゆづる)のように張りきった
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
蔓が蛇のようにからみ
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
巻蔓は、空の方へ、身を悶えながらもの狂おしい指のように、何もないものを捉えようとしてあせり立っている
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
樹々の梢が水底の藻に見え
牧野 信一 / ゼーロン amazon
ペンで描いたような裸の梢
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
錯雑した枝と枝とは網の目になり壁になり軒になって
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
連続した枝は一枚の霞網のように手入れされ
打木村治 / トルストイ・サロン
茂るがままの枝は、それらの薔薇の木の上へのさばって屋根のようになっていた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
笠のように枝を厚ぼったく繁らせたその下で
北条 民雄 / いのちの初夜 amazon
お箸か爪楊枝のような可愛い枝
川端 康成 / 山の音 amazon
それ(百日紅の枝)はまったくすべすべして、赤ん坊の肌のようだった。
福永 武彦 / 草の花 amazon
何人がかえもあるような榕樹が、乳のように枝を垂らしていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
竹は苦しい呼吸をするように小さな枝が一つずつぴらりぴらりと動いて
長塚 節 / 土 amazon
すっかり葉の落ちた枝々@略@は、素裸かになって繊細な神経をさらけだしているかのようだ。
北 杜夫 / 狂詩「北杜夫全集 第1巻 牧神の午後」に収録 amazon
松の大木の幹が岩のような形になって残っていて
深沢 七郎 / 楢山節考 amazon
その人肌のように艶のある幹の色を老人は愛していた。
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
梧桐(あおぎり)の、油雑巾でふいたような幹
森 鴎外 / 雁 amazon
腐った樹皮がミイラの皮膚のようだ。
日野 啓三 / 夢の島 amazon
固い瘤を持った樹皮は、道子の心のように固く、爪も立ちそうもない。
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
葉はどこにも感じない微風に動揺して自分のみが怖じたように騒いでいる。
長塚 節 / 土 amazon
木は高い梢にやせた葉を冠のようにつけているばかり
大岡 昇平 / 俘虜記 amazon
午後の陽をいっぱいにあびて、葉のなかには宝石のように光っているのがあった。
丹羽 文雄 / 顔 amazon
葉が繁って、木の下はまるで青い海が出来たような午後であった。
有吉 佐和子 / 紀ノ川 amazon
花はもう散って、ただ羽毛のように葉をつけたしなやかな枝
福永 武彦 / 草の花 amazon
焼け残りの庭木が五本か六本、半焦げで、掌みたいな変な具合に葉を茂らせてゐる。
丸谷 才一 / だらだら坂「横しぐれ (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
鋸(のこぎり)のような葉
夏目 漱石 / 草枕 amazon
細い葉が一株ずつ美しく噴水のような形に拡がっていた。
川端 康成 / 雪国 amazon
竹の葉は羽ばかりのとんぼの群のように、日の光と楽しく戯れる
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
葉っぱのひとつひとつが、小さな鏡となってひるがえる、ポプラの木かげ
松谷 みよ子 / ポプラのかげで「貝になった子ども ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
木の葉の一枚一枚が宝玉の一断面のように輝く
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
樹木のかれた木の葉の面は一枚一滴る雫とともに黄金のように輝いている。
永井荷風 / 歓楽 amazon
すずかけもすっかり芽ぶき、緑の美しい若葉が、火事の焔でゼラチンのように透けてみえた。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子全集〈第13巻〉晩菊・松葉牡丹 (1951年)」に収録 amazon
透き通る様な青い若葉が門扉の上がら雨後の新滝のように流れ降り
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
柔らかい青葉に充ちた外の色に対して佇むと、なんだかその青い色が、人の感情を吸い集めでもするように
鈴木 三重吉 / 桑の実 amazon
草汁を撒きかけたように、斑な緑が町並のところどころを染めて涼しかった。
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集〈4〉 (ちくま文庫)」に収録 amazon
喬木に重いほど盛んな緑が、菊子の後姿の細い首に降りかかるようだった。
川端 康成 / 山の音 amazon
樹々の新緑が、生まれたての柔かい嬰児の手のように風に揺れていた。
田久保 英夫 / 海図 amazon
樹々の翠緑が私の眼に、さながら乾いた土に落された水のように音をたてて滲み通った。
高見 順 / 流木「高見順全集〈第9巻〉 (1971年)」に収録 amazon
地面はその優しい雨脚のしたで崩れることもなく、
花はあるいは濃くあるいは浅く色を染めて行きます。
それはまるで遠い異国の女が汗に濡れて立っているのに出合ったよう
中村 真一郎 / 遠隔感応 amazon
大人を見上げる子供のように、仰け反って咲いていた花
上林 暁 / 薔薇盗人「昭和文学全集〈14〉」に収録 amazon
美しい衣が流れのなかに沈んで行くのを眺めているよう
中村 真一郎 / 遠隔感応 amazon
子供たちが「こんぺとう」と呼んでいるその菓子の形をした仄赤く白い小さな花
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
小さな夏の花を見て、それが朝露に濡れておぼろな光りを放っているように見えるとき、金閣のように美しい
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
白い花が浮刻(うきぼり)のように咲いている
白柳 秀湖 / 駅夫日記 amazon
一杯に開いた皿のような花
長塚 節 / 土 amazon
昼間の咲き残りの花は水盤のごとく零れ落ちる月明かりを集めていた。
長野 まゆみ / 少年アリス amazon
残酷に葉を喰い荒す栗毛虫のような毒々しい花
長塚 節 / 土 amazon
花の散るのを蝶々だと思ったり
正宗白鳥(忠夫) / 何処へ amazon
女が白衣の胸にはさんだ一輪の花が、血のように滲んでいる。
鈴木 三重吉 / 千鳥 amazon
鮮かな花々が植物というより動物のようにうごめいて彼女をねらっていたように感じられた
中村 真一郎 / 遠隔感応 amazon
笑いさざめいているような花盛り
林 芙美子 / めかくし鳳凰「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
貧弱な花房で、老婆の、萎びてだらりと垂れさがった乳房のようだ
井上 ひさし / 腹鼓記 amazon
看護婦達に、彼は山野の清冽な幻想を振り撒いてやるために、そっと百合の花束を匂い袋のように沈めて
横光 利一 / 花園の思想 amazon
カンナや鉄線花が友禅のように華やか
林 芙美子 / 浮雲 amazon
暝目した美女のようなあでやかさをもって、黒光りする板の間に神々しく照り輝きながらじっと身を横たえている。
中山 義秀 / 厚物咲 (1948年) amazon
菊は一点の瑕瑾(かきん)もない黄いろい端正な花弁をひろげていた。それはまさに小さな金閣のように美しく
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
花芯をつつんで雲のように湧きたち
中山 義秀 / 厚物咲 (1948年) amazon
砕かれた波のように渦巻いているのである。
中山 義秀 / 厚物咲 (1948年) amazon
蜜蜂を迎え入れた夏菊の花が、それ自身、黄いろい豪奢な鎧を着けた蜂のようになって
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
白蝶の羽か、売れ残りの造花のように、長い茎にあぶなげに開いた花たち
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
チューリップが虹のようにゆれる庭
松谷 みよ子 / はと「黒い蝶・うさぎのてぶくろ ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
天鵞絨(ビロード)のような石竹の花
中 勘助 / 銀の匙 amazon
赤と白との石竹の花が、漲(みなぎ)った灯(あかり)を吸うているように目立って見えた。
鈴木 三重吉 / 桑の実 amazon
偉人の頭のようじゃないか。
川端 康成 / 山の音 amazon
おいらん草が、顔を洗ったように綺麗
林 芙美子 / 山中歌合「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
むらさき色のカーペットは、マツムシソウの花がさいているのであった。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
練絹へルビーを包んだような小花を綴るビナンカズラ
岡本 かの子 / 花は勁し amazon
米をまいたように、こでまりの花が散り
林 芙美子 / 河沙魚 amazon
また一つ大きいのが血を塗った、人魂(ひとだま)のように落ちる。
夏目 漱石 / 草枕 amazon
練菓子のように真紅な椿の花がぽってりと咲く
森田 たま / もめん随筆 amazon
真ッ赤な大輪の椿が一つ、お椀の蓋でもふせたように、ぽっくりと散っていた。
里見 トン / 椿「初舞台・彼岸花 里見トン作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
辛夷(こぶし)の梢は、ぬれ紙のあんばいの花が漂う
瀧井 孝作 / 無限抱擁 amazon
少し舌を出しかけたような白い辛夷(こぶし)が、にわかにぱっと開いて
長塚 節 / 土 amazon
旅館の中庭に、萩が絵のように咲き乱れていた。
田山 花袋 / 蒲団 amazon
病的になっていたひろ子の神経は、その萩の花の大きいゆれをわが魂の大ゆれのようにはっと感じた。
宮本 百合子 / 風知草 amazon
ゆらゆらとたわわな紫の花房が滝津瀬のようにしだれ咲いているうつくしさ
森田 たま / もめん随筆 amazon
垢染んだ着物の胸に、まっ紅な薔薇の花を徽章(きしょう)のようにくっつけて
上林 暁 / 薔薇盗人「昭和文学全集〈14〉」に収録 amazon
野薔薇の花が星のように咲く古城の壁
永井荷風 / 歓楽 amazon
李(すもも)の木が雲のように花をつけ
中 勘助 / 銀の匙 amazon
李や梨の白い花はふけのように浮いている。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
雨が降ったから、楊貴妃を想い出して庭の梨の花を見たら、僅かばかりの花がしょんぼり雨に濡れていた。@略@何だか泣べそをかいているようで、幾ら想像力を働かせてみても、涙を含む幽艶なる美女の風情なぞ求むべくもなかった。
小沼 丹 / 煙「埴輪の馬 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
巴旦杏(はたんきょう)の古い木があって雲のように青白い花をさかせた
中 勘助 / 銀の匙 amazon
臘梅(ろうばい)の黄色い絹糸をくくったような花
徳田 秋声 / 縮図 amazon
黄楊(つげ)の木の二三本に霰のようなこまかい白い花がいっぱいに咲いている。
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
海棠(かいどう)の花をながめ、今朝みた夢の血の色のようだ、などと思った。
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
綿毛のような猫柳の花
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
柳絮(りゅうじょ、泥柳の花)は@略@ゆらりゆらり、お転婆娘が遊びに行くように、空気の中を舞って
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
落ちて来たやつは地上につもって、薄桃色の絹の蒲団が敷いてあるかのようであった。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
毛の並んだような薄黄色い栗の花
鈴木 三重吉 / 桑の実 amazon
山に降りそそぐ秋の日光そのもののようで
川端康成 / 雪国 amazon
小麦の穂にもびっしりと黴(かび)のような花が附いた。
長塚 節 / 土 amazon
白い鈴のように垂れ下がった可憐な草花
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
垣根の蔭には白や碧(みどり)の粉のような草花が光っていた。
阿部 知二 / 冬の宿 amazon
朱塗りの小燭台のような、(柘榴の花の)堅い萼(がく)
外村 繁 / 澪標「澪標・落日の光景 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
花弁は輪冠(わかんむり)か縁(ふち)飾りのようで
川端 康成 / 山の音 amazon
空の青が透いて見えるような薄い脆い花弁
大岡 昇平 / 花影 amazon
花片はことごとく紙片のようによれよれになって
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
雪柳が純白な小さな花びらを粉のように散りこぼし
阿部 知二 / 黒い影 (1950年) amazon
吹き抜ける風にゆれて、藤の花房は路面一面に、花びらを豆のように撒き散らしている。
林 芙美子 / 夜猿「林芙美子文庫〈第10〉夜猿 (1950年)」に収録 amazon
うす緑の空気の中に、清らかな白い花びらが、まるで眠れる蝶のように、静かに咲いている
森田 たま / 菜園随筆 amazon
軟らかな風が涼しく吹いて松の花粉が埃のように湿った土を掩うて
長塚 節 / 土 amazon
裏山の杉の花粉が霞のように東風に煙って流れ
大原 富枝 / 婉という女 (1963年) amazon
赤や黄の数珠玉(じゅずだま)みてえな実
森 敦 / 初真桑「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
葉の色とたいして違いのない青柿の多い時分なのに、たまにあかあかと提灯を吊ったような実が目につくことがある。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
大木に灯がともったように柿が色づいている。
丹羽 文雄 / 顔 amazon
荒れた狭い庭の柿の木には霜を置いたような小粒な渋柿がいくつか実っていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
夏みかんは、午後の陽をあびて、黄色い小さな提灯を沢山ともしているようにも見えた。
椎名 誠 / ハーケンと夏みかん amazon
よく熟れきった杏の萼は弱くなっていて、美しい円形をえがいて花火のように落ちてくる
室生 犀星 / 幼年時代 amazon
熟れるとちょうど鳶の立っているようになって、一枚一枚風に吹かれるのであった。
室生 犀星 / 幼年時代 amazon
穂首まで黄いろくなり、芒(のぎ)は金の針のように、今が丁度刈り時である。
島木 健作 / 生活の探求〈第1,2部〉 (1950年) amazon
無数の(ゼニゴケの)胞子が風に乗って煙のように四散する。
尾崎 一雄 / まぼろしの記 amazon
彼らは沼辺の葦のように集まれば互いにただざわざわと騷ぐ
長塚 節 / 土 amazon
風が吹くと行き場を失った魂の群れのように音もなく揺れた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
風はなく、その枝は地面に向けてひっそりと垂れ下がっていた。とりとめのない思索に耽る人のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
白い百合の花が三本入った花瓶が置かれていた。百合は大きく、瞑想に耽る異国の小さな動物のようにもったりしていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
花瓶にはダリアに似た花がいけられていた。機転のきかない中年女性を連想させるいかにも鈍重な花だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
風が(葉の落ちた)ケヤキの枝のあいだを、鋭い音を立てて抜けていった。絶望を知った人の歯の隙間から出て行く酷薄な息のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
ケヤキの枝先が、警告を与える古老の指のようにひからびた音を立てて震えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
枝を踏むことになり、それが音を立てた。地面の整体でもするような、ぽきぽきという音は小気味良く
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
風のせいなのか、左右に揺れていた。そのたびに葉が音を立てる。巨大な動物が足踏みをして、体毛を震わせるかのようだった。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
バオバブは小さな木じゃないよ。教会みたいに大きいんだ。
サン=テグジュペリ / 星の王子さま amazon
植え込みのところに蒲公英の花があった。小さな黄色い花弁は、疲れを恐れず、はしゃぐだけはしゃぎ、くたっとそのまま眠り込んだ子供のような、あどけない生命力を感じさせる。地味な緑色をした茎がそれを、よろよろしながら支えている。黄色の小花を包む、緑の皮、その皮の下部が垂れ下がっている。セイヨウタンポポだ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
「あの松を見たまえ、幹がまっすぐで、上が傘のように開いてターナー(イギリスの画家)の画にありそうだね」
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
神の前にあっては葦のように弱い人間の姿
福永 武彦 / 草の花 amazon
白い上衣に汗と埃が木目のように手のこんだ縞をつけていた。
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
数本まとめて植えられている欅が、伸びすぎた髪の毛のように緑の葉を生い繁らせている。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
刈りこまれたつつじが草をはむ羊のような姿でところどころに散らばっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
鉛筆ほどもある巨大なクレソンの軸
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
空地は平らで、くるぶしまでの柔かい草が浅瀬のように広がっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
巨木が青葉の波涛をつくる
本庄隆男 / 石狩川 amazon
車窓を擦過する木の枝葉は、あわてものの鳥の翼のような音をさせ
三島由紀夫 / 真夏の死 amazon
その他の風景を表す比喩表現
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