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政治・経済の比喩を使った文章の一覧(46件)
ヘブン出版はとんでもない負債を抱えることになり、社員たちは沈没船から逃げるように去っていった
428 ~封鎖された渋谷で~ amazon
リレー競争のバトンみたいに目まぐるしく渡り歩く
太宰 治 / 貨幣 amazon
銀貨が貝殻の裏のようにきらきら光る
内田 百けん / 冥途 amazon
紙幣が、毛虫が喧嘩をしているような音を立ててポケットにおさまる
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
失業者が、驟雨を喰らった河水のように、都市に農村に氾濫する
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
とにかく遠く離れた街の話を聞くのが好きだ。そういった街を、僕は冬眠前の熊のように幾つも貯めこんでいる
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
ふところの中の紙幣が、水から上がったばかりの魚のようにイキイキと躍動する
安岡 章太郎 / 質屋の女房 amazon
棋士が将棋に殉ずるごとく、政治家はわが政策に殉ずべきもの
坂口 安吾 / オモチャ箱・狂人遺書 amazon
伏魔殿のような、百鬼夜行といったような政治の世界に生きる
勝目 梓 / 日蝕の街 amazon
政治というやつは逃げようとすればするほどからみついてくる、蜘蛛の糸みたいなもの
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
被爆してから十三年、又々土の上にたたきつけられてしまったような自分
竹西 寛子 / 長城の風 amazon
ホットケーキみたいに作るそばからどんどん売れている。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
住民税と国民健康保険料さえロクに払えず、聞くも恐ろしいほどの延滞金と合体して巨大なモンスターと化したそいつらが、日夜、我が家の家計を脅かしてる有様なのだ。
中村 うさぎ / ショッピングの女王 amazon
一杯のコーヒーのために、女はワゴンをひいてきた。 白いブラウスに黒いロングスカートといったいでたちは、女がもしヴィオラ奏者だと名乗ったとしたら誰もが信じたに違いない。そして彼女と銀色の砂糖壺は、八百円のコーヒーをいかにもそれらしく見せていた。
林 真理子 / エンジェルのペン「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
被爆してから十三年、又々土の上にたたきつけられてしまったような自分
竹西 寛子 / 長城の風 amazon
失業者は、驟雨を喰った河水のように都市に農村に氾濫した。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
選みたい人がないのに、どうしても選め、選まなくては国民の義務を果さない事になると云われるのは、本屋へはいって、買いたいと思う本は一冊もないのに、どうしても何か買って出なくてはならないというのとおなじで、切ないですね。
森田 たま / 菜園随筆 amazon
小切手を会計へ渡すと同時に、粐(ほ)ッとはしたが、青い鳥が逃げてしまったような、淋しい気持ちだった。
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon
うすあおい静脈のある千円札
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
借金ばかりが釣鐘をかぶせたように彼等を掩(おお)うている。
石川 達三 / 日蔭の村 amazon
状袋の糊を湿めして、赤い切手をとんと張った時には、いよいよクライシスに証券を与えたような気がした。
夏目 漱石 / それから amazon
雨のように降った賽銭
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
借金のあるうちは手足を縛られているようで
徳田 秋声 / 縮図 amazon
金持ちになるには少しばかり頭が要るけどね、金持ちであり続けるためには何も要らない。人工衛星にガソリンが要らないのと同じさ。グルグルと同じところを回ってりゃいいんだよ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
冬眠前の熊のように幾つも貯めこんでいる
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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