日本語表現インフォ > 比喩表現の一覧 > 風景の比喩 > 雷の比喩表現
雷の比喩を使った文章の一覧(25件)
腹にある力を根こそぎさらって行くような威嚇的な音
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
特大の包み紙を破くような雷鳴がとどろく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
空を真二つに裂いたかと思われるほどの音を立てて雷が鳴る
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
ソニック・ブームのような激しい音がびりびりと空気を震わせた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
見下ろす水面は、波と波紋が交錯し、ちょうど番組が全て終了した後のテレビそっくりに、雷を反射して光り輝いている
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
石臼をひくように遠くから起って来た雷
火野 葦平 / 糞尿譚 (1948年) amazon
続けさまに、稲妻がアセチリン瓦斯(ガス)のように青く光り、すぐ頭の上で凄い雷鳴が轟きわたる。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊 麦と兵隊 (〈1〉)」に収録 amazon
間断なく電光がうねり、まるで爆撃機の絨毯爆撃のように凄まじい破裂音がとどろいた。
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
雷鳴は続いていた。しかし稲妻は見えない。遠い砲声のような音が轟いているだけだ。戦場はまだ彼方にある。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
雷が大きく空に鳴り響いた。窓ガラスが細かく震えた。しかしまだ雷光はない。雨音も聞こえない。天吾は昔見た潜水艦の映画を思い出した。爆雷が次々に爆発し、艦を激しく揺らせる。しかし人々は真っ暗な鋼鉄の箱の中に閉じこめられ、内側からは何も見えない。そこにあるのは絶え間のない音と振動だけだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
びりびりと空気を裂き、世界の終わりを告げる火柱みたいに直立する
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
ゼウスが自ら出陣して雷の太い矢を大地にはしっはしっと射ているような迫力
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
ドォーン、ドォーン、ドォーンという轟音がまるで艦砲射撃みたいに続き
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
夏が自殺するかのような荒々しい雷の足音
川端康成 / 掌の小説 amazon
その他の風景を表す比喩表現
比喩表現のカテゴリ