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化粧の比喩を使った文章の一覧(34件)
薬の匂(におい)の中に、看護婦の顔からは、化粧水の芳香が、蜘蛛の糸のように後を引いて流れた。
葉山嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
梅の香をぬくもりで溶かしたような白粉の香
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
鳥の臓物の心臓のような口紅
獅子 文六 / てんやわんや amazon
口紅の先端が、ユリの雌蕊(めしべ)のようにどす黒い赤い色
池田 満寿夫 / 10フランの恋人 amazon
蛍光塗料を塗りたくったような派手な化粧
小池 真理子 / 小池真理子のミスティ―小池真理子短篇ミステリ傑作集〈1〉 amazon
三色版の夕焼け空のような頬化粧
獅子 文六 / てんやわんや amazon
ペンキの白と赤を塗ったような凄い化粧
獅子 文六 / てんやわんや amazon
白壁のように白粉を塗っていた。
森田草平 / 初恋 amazon
まるで粉桶から飛び出したようだ。
徳田 秋声 / 足迹 amazon
濃い白粉の上に、クッキリと赤い唇紅、黒い眼鏡-まるで、新しいトランプのように、鮮かな顔だ。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
舞台化粧を施すと、お面をかぶったような感じで
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
薄化粧した女の姿は浮いたように美しかった。
火野 葦平 / 糞尿譚 amazon
白粉の匂いが周吉の鼻に新しい蚊帳のように匂った。
林 芙美子 / 牡蠣「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
胡粉(ごふん)のように真白に塗りつけたおしろい
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
両頬に紅い丸を描いた孔雀のような女
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
ドギついドーラン化粧をおとすと、ゆで卵をむいたような、つるつるの@略@眉も何もないその顔
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
ハートのAのような鮮かな唇
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
お白粉を施けたとこはまるで炭団(たどん)へ霜が降ッたようでございます
二葉亭 四迷 / 浮雲 amazon
露出している肉体のあらゆる部分へ濃い白粉を塗っているのだが、それでいて、やっぱりその皮膚の底に澱んでいる暗色を消すことができない。ちょうど清冽な水の底にある汚物が、高い所から見下ろすとよく分るように、それが分る。
谷崎 潤一郎 / 陰翳礼讃 amazon
白粉や口紅をおとした女の疲れた青白い顔は、洗いさらした布のように、力のないざらざらとしたすさんだ肌のいろで
田宮 虎彦 / 菊坂「菊坂―他六篇 (1955年) (角川文庫)」に収録 amazon
化粧を落としたなんともいえん植物のような顔
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
寝不足がなによりも避けるべきもので、眠っていないと肌の調子が悪くなるからではなくて、目のほうに問題が出て、どれだけ丁寧にアイラインをひいても皮膚のきめを飛び出して見えるし、醜い恐竜の爪のような顔に見える
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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