音の響きの比喩表現の例文 一覧

日本語表現インフォ > 比喩表現の一覧 > 感覚の比喩 > 音の響きの比喩表現

音の響きの比喩を使った文章の一覧(559件)
葦の葉のそよぎのような尺八楽
萩原 朔太郎 / 帰郷者 amazon
夜空が溶け落ちるように、雨が凄まじい響きを立てている
芥川 龍之介 / 地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 amazon
母親がわが子を抱えるようなあたたかい伴奏
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
ちょっとした炊き出し現場のような騒ぎ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
髪が逆立つほど哀しく重い音
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
歯軋りのような空調の音
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
腹の中を電流のように走り抜ける嫌な音
長崎 源之助 / ゲンのいた谷 amazon
音楽は人間の内面を映す鏡みたいなもの
五木 寛之 / 海を見ていたジョニー amazon
脳天をトンカチで叩くような感じの音楽
干刈 あがた / ゆっくり東京女子マラソン amazon
宿に着いた修学旅行の生徒のようにひとしきりザワつく
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
吹き下ろし舞い上がる風の手がシートを叩く
干刈 あがた / ウホッホ探険隊 amazon
風の音が笑い声のようにたえまなく鳴る
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
スチール机の硬さを音にしたような靴音
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
特大の包み紙を破くような雷鳴がとどろく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
枕元で雷が落ちたくらいの爆音
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
百雷のような荒々しい軋り音
エドガー・アラン ポー / 落穴と振子 amazon
敏捷な小動物のように耳を澄ます
藤本 義一 / やさぐれ刑事 amazon
汽笛が乳色の朝靄を縫うようにして長々と響きわたる
久間 十義 / ヤポニカ・タペストリー amazon
講義をきく教室のような静謐な場所
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
反響した声が霧のように舞い下りる
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
声がかすかな風のように胸に流れ込んでくる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
カンツォーネ歌手みたいにビンビン響かせるタイプの声
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
暗い穴の底から響いてくるような
干刈 あがた / しずかにわたすこがねのゆびわ amazon
鼓膜が変になるような静けさ
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
戦場のような騒音の広間
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
植え込みが臆病な動物の群れのようにざわめく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
ざわざわざわっと林がゆれるようにざわめきが走る
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
湯の中の屁のようなざわめき
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
気ままに散歩するようなフレーズ
五木 寛之 / ワルシャワの燕たち amazon
真空地帯みたいに静かな路地
田辺 聖子 / 休暇は終った amazon
たそがれのような静けさに満ちる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
生気に満ちた音がすっかり掃き清められたようになっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
ひそかに時を刻んでいる時限爆弾みたいな静けさ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
走らせばひなびた鈴のような音を立てる杼(ひ)
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
玉を砕くような鋭い音
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
音はまるで死そのもののように重く、冷たかった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
線を切られてしまった電話機のような完璧な沈黙
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
神様が鼻をかむような笛太鼓の音
石坂 洋次郎 / お山「わが日わが夢」に収録 amazon
地から湧き出るような
石坂 洋次郎 / お山「わが日わが夢」に収録 amazon
家をゆすって遠いかみなりのような地ひびきをさせ、なにかが通っていきました。
松谷 みよ子 / はと「黒い蝶・うさぎのてぶくろ ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
家内を歩く足音が水底のように冷めたく心の中へも響いて聞える。
水上 瀧太郎 / 山の手の子「俤 (百年文庫)」に収録 amazon
列車の爆音は電光のようなすさまじい色彩を放った。
檀 一雄 / 花筐「花筐・白雲悠々―檀一雄作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
烈しい笛の音のように、ヒュウヒュウと鳴る風の音
広津 和郎 / やもり「広津和郎全集〈第1巻〉小説 (1973年)」に収録 amazon
破れた太鼓を敲くような侘しい音を立てて、雨が天幕の上に落ちて来る。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
氷を割るようなひどい雨の音が雨戸を叩いた。
林 芙美子 / 牡蠣「清貧の書・牡蠣 (1953年) (新潮文庫〈第536〉)」に収録 amazon
間断なく電光がうねり、まるで爆撃機の絨毯爆撃のように凄まじい破裂音がとどろいた。
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
太鼓の音のような海鳴り
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
雨の日も天気の日も、まるでホラ貝が鳴っているように殷々(いんいん)と海が鳴っていた。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
けしゴムみたいに小さな(猫の)足音
松谷 みよ子 / ジャムねこさん amazon
一斉に鳴り出すオルガンみたいだった
中山 義秀 / 醜の花「厚物咲・碑 (1949年) (春陽堂文庫〈第54〉)」に収録 amazon
喧しさは、屠所であばれる豚みたいだ。声まで豚にそっくりだ。
小島 信夫 / 汽車の中「新潮日本文学 54 小島信夫集 小島信夫集 抱擁家族 アメリカン・スクール 吃音学院 他」に収録 amazon
一晩じゅう、かけっぱなしの扇風機が動力が弱いせいか空缶を引きずるような音をたてて鈍くまわっていた。
林 芙美子 / ボルネオダイヤ「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
一時の騒ぎが大嵐の跡のように静まり
正宗 白鳥 / 何処へ「何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
山の流れが爽々と岩の間を流れてくるような、爽快な曲だった。
林 芙美子 / 林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 amazon
眠ったように静か
檀一雄 / 花筐
音色の細緻な階音に、まるで栗色の落葉でもふるような哀愁を感じた。
林 芙美子 / 市立女学校「林芙美子作品集〈第2巻〉清貧の書 (1956年)」に収録 amazon
あたりはめりこむように静かである。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
勝恵の答えは、いつも水の流れのように淡々と鈴木の耳にひびいた
永井龍男 / 青電車「朝霧・青電車その他 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
大気は死んだように静寂だ
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
丁度枕元をすり足で人が通るような森閑とした家構えで
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
おもちゃ箱を引っくりかえしたような賑わい
林 芙美子 / ボルネオダイヤ「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
のような(ピアノの)音
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
大きな釜のようなたいこ
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
胡弓の音が室内を水のように流れ
小田 岳夫 / 城外「城外・紫禁城の人―他二篇 (1957年) (角川文庫)」に収録 amazon
耳を塞がれたかと思うほど静か
竹西 寛子 / 天馬の丘「長城の風」に収録 amazon
まるで魔法のつえでひとなでされたようなしずけさ
小出 正吾 / ジンタの音「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
引き裂くような機銃の音
梅崎 春生 / 桜島 amazon
割れるような賑わい
広津 柳浪 / 今戸心中 amazon
戦争が始まったかのようだった。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
ロックコンサート並みに騒がしい
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
大部屋は老人病棟のように静まり返っていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
心が痛くなるような二オクターヴの音階練習
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
ロックという弾丸が鼓膜を突き破りヒロトに刺さった。
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
夫が雛鳥みたいに騒がしい
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
足音がガランとした室内に楔(くさび)のように響きわたった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
ガラスの楽器のような澄んだ音色
阿部昭 / 阿部昭18の短篇(あこがれ) amazon
ガラスのふちを叩くような明るく澄んだ音
阿部昭 / 阿部昭18の短篇(あこがれ) amazon
小屋に灯がともるように音楽がはじまる
五木寛之 / 海を見ていたジョニー amazon
たった今土の底から立ち上がったようなくぐもった声
高樹 のぶ子 / その細き道 (文春文庫 amazon
どこかで布団を叩く音が鞭のように聞こえる
高樹のぶ子 / その細き道(遠すぎる友) amazon
バイオリンの音色が人々のざわめきとミックスして古いフランス映画を見ているようだった
田中康夫 / パリ ホテル・ル・ブリストル「昔みたい」に収録 amazon
ピアノの調律音が湿度のない青く澄みきった大気のどこかから冴え冴えと響いてくる
本間千枝子 / 外竈・七輪・練炭火鉢「父のいる食卓」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
その他の感覚を表す比喩表現
比喩表現のカテゴリ
表現の大区分