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足の比喩を使った文章の一覧(91件)
ちょっと固いものに触れても、皮膚が破れて薄紅色の透明な血がサッとしぶくであろうかと思われる脚
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
不器用な熊の仔のように足をばたばたやる
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
真っ直ぐな、男の子のようにすっきりとした脚
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
女が物を跨(また)ぐときの、はにかみながらくすりと笑っている両足
川端 康成 / 掌の小説 amazon
毒を食った犬のように手と足を硬直させて空へのばす
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
毒を食った犬のように手と足を硬直させて空へのばす
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
足と骨盤が神社の鳥居のようなお婆さん
干刈 あがた / しずかにわたすこがねのゆびわ amazon
踵が像の足のようにむくみ上がる
檀 一雄 / リツ子・その愛 amazon
硬くて若い木の肌のようなくるぶし
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
むこうずねが木の筋のようにふくれあがり、黒いほど紫色になる
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
足袋も穿かぬ足の甲が、鮫の皮のようにばりばりと皹(ひび)だらけになる
長塚 節 / 土 amazon
器械体操をする人形のように、足をピンピンさせながら
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
両足でバチャバチャ水をたたいて、ゼンマイ仕掛の玩具のように動いている。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
森の道案内をしてくれる善良な蜘蛛のように見える。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
巻貝の裏側のようなくるぶし
安部 公房 / 他人の顔 amazon
腕も脛(すね)も鉛筆のように細くて
牧野 信一 / 淡雪 amazon
十三歳の娘の脚は、ハガネを入れたようにまっすぐで、打てばカンカン音がしそうであった。
森田 たま / もめん随筆 amazon
銀次郎の女のような白い足
椎名 麟三 / 永遠なる序章 (1957年) amazon
子供の足うらのように桃色でふっくらしたウィルスン氏の足うら
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
沢を渡り、峰を駈ける動物の後脚のように、健やかでした。
大原 富枝 / ストマイつんぼ (1957年) amazon
雪に嚙まれて、素足の指先が赤い芽生薑(めしょうが)のようになり
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
無邪気な踊り子は、僕の俵のごとき膝にうッぶしてねむってしまう。
サトウ ハチロー / サトウ・ハチロー随筆集―昨日も今日も明日も amazon
泥だらけの、それも乾いた下塗りの壁のようにひびの入っている足の裏
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
熟した果実のような膝
石原 慎太郎 / 行為と死 (1967年) amazon
クツシタなしの囗本の女性の足をみると、ニワトリの足をながめた時と同じ気味のわるさにおそわれます。
サトウ ハチロー / サトウ・ハチロー随筆集―昨日も今日も明日も amazon
きゃしゃな踵(かかと)なぞはちょうど鹿のようだ
中野 重治 / 歌のわかれ (1950年) amazon
死んだ時は手や足は箒の柄のように痩せていた。
田宮 虎彦 / 異母兄弟「異母兄弟―小説 (1957年) (カッパ・ブックス)」に収録 amazon
蝋のように白く透き通った細い手足
阿部 知二 / 冬の宿 amazon
足の指は尺取虫のようにかがんだり伸びたりする。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
羚羊(かもしか)のようにすんなりとした脚
今 東光 / 夜の客「日本文学全集〈第59〉今東光・今日出海集 (1969年)お吟さま 痩せた花嫁 鶏頭 夜の客 他 山中放浪 天皇の帽子 他」に収録 amazon
細い足首は彫像のようにつるりと整っていた。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
西洋人の足の指は長くてだめだ、芋虫みたいなのが好きなんだ
村上 龍 / 受話器「トパーズ (角川文庫)」に収録 amazon
中高にこんもり尖を揃えていて、刻み目が密着している少女の足の指を@略@水仙の若芽を分けるように大事にした。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
真っ白な繃帯の先から可愛い足の指が四本新芽のように覗いている
谷崎潤一郎 / 雪後庵夜話 amazon
両足が霜腫(しもば)れして人蔘のように赤くなって痒くてたまらなかった
井伏 鱒二 / 丹下氏邸 amazon
焼芋のようにホカホカ温かい戸田ミツ子の両足
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
膝が金具のようにがくがく鳴って
平林 たい子 / こういう女・施療室にて amazon
曾(かつ)ての円く張った滑らかな足と手は、竹のように痩せてきた。
横光 利一 / 春は馬車に乗って amazon
ふくらはぎはまっすぐでたゆむ肉もなく、乾いた魚の腹のようであった。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
細い棒切れのような脚
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
硬くて若い木の節のようなくるぶし
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
着ているものからはみ出した鈍い牛乳色の膝頭
川崎長太郎 / 忍び草(漂流) amazon
骨格に均斉があり手足が若い杉のようにすらりとしていた
徳田秋声 / 仮装人物 amazon
白妙のような内股が、摩擦につれて美しい紅葉の色に染まっていく
檀一雄 / リツ子 その愛・その死 amazon
畳の上を歩くとバリバリバリとニカワをはがすような音がする程、膏(あぶら)足
長与善郎 / 竹沢先生と云う人 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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