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アルコール飲料の比喩を使った文章の一覧(32件)
フーッと虹のような息を吐く
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
コニャックが火の塊のように喉に落ちる
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
流し込んだウイスキーが焔(ほのお)になって体内を焼くのを感じる
南条 範夫 / いつかあなたが amazon
盃の酒を口の中に放り込むような豪快な飲みぶり
外村 繁 / 筏 amazon
彼女はグラスを回して赤ワインを揺らせ、その波紋をしばらく眺めていた。誰かの運勢でも見るみたいに。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
白い泡は、噴火山のように、コップからあふれ
林 芙美子 / めし amazon
一口、ふくんでみる。口腔をピリピリさせたあと、酒は細い蛇のように食道をおりていく。@略@電熱コイルにスイッチがはいった感じで、胃の腑(ふ)と食道に、ぽっと灯が点る。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
胃のあたりにほんのりとあたたかな感じがしている。 おれは二杯目に口をつけた。ひしゃくの半分くらいまでを味わって飲んでいると、今度はたしかに胃の全体に陽がさしているような熱感を覚えた。まちがいない、これは酒だ。しかし、通常の酒のように、舌を刺すようなアルコールのとげや、臭さがまったくない。酒飲みのおれでさえそれと気づかないほど、これはさわやかで軽い飲み口を持っていた。
それに酔いの最初のキックも、ウィスキーやウォッカのように、胃がカッと灼ける感じではなく、胃の中に小さな小さな太陽が生まれて、そこから体の内部をあたたかく照らしているような、そんな酔いなのだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
ボトルの底に残っていたロゼを飲み干した。クスリでささくれだった胃壁に、ぽっとバラ色の炎がともった感じだった。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
花枝のコップヘそなえものでもするように、ビールをついだりした。
川崎 長太郎 / 伊豆の街道 amazon
ウイスキが頭を刺すように廻ってきて
阿部 知二 / 冬の宿 amazon
飲むんだ、また、これが猩々(しょうじょう)のように。
久保田 万太郎 / 春泥 amazon
ビールの最後の一口はいつも鉛のような味がした。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
まるで裏の庭で作ったというようなさっぱりとした味わいのおいしいワイン
村上春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
昔の五臓六腑に染み渡ってむせ返るような強烈な辛口の酒
吉田健一 / 舌鼓ところどころ amazon
その他の食べ物のおいしさを表す比喩表現
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