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卵の比喩を使った文章の一覧(10件)
こつんと小鉢に割って、醤油を落とす。懐かしい香り。紫に透き通っている。群雲の感じにさっと混ぜ、ご飯にかけてすすり込む。二口目でおいしさが湧き上がってくる。二口目でおいしさが湧きあがってきた。地卵のコクに醤油の旨みが重なり、ごはんの甘みが増している。きりっと濃い味が紀州醤油の底力のようで、箸先で醤油だけなめるとほのかに甘み。
向笠千恵子 / 日本の朝ごはん amazon
フォークの先から、半熟の卵が黄色い血液のようにぽたぽたと落ちる。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
ふわっとふくらんで格好はよかったが、たよりなくふわっと口の中でなくなってしまう感じだった。 子どもたちは「これ玉子? つまんねェーの」と毒づくし、おばあちゃんも「なにやらたべた気がしませんね」となげく始末。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
色調は実に神秘的だ。輪切りにしたのを観察すると、卵白は不思議な黒青色で、光沢があって寒天状。卵黄は外層が暗緑色、中層は黄緑、内層は深緑。一個のピータンの中に宇宙の神秘みたいなのを感じた。
小林武夫 / 食あれば楽あり amazon
破れてトロリと一筋の黄身が意地悪そうに流れ出る
東海林さだお / タクアンの丸かじり amazon
その他の食べ物のおいしさを表す比喩表現
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