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温度の比喩を使った文章の一覧(28件)
受け取った傘の滑らかな柄が生き物のような体温を秘めている
黒井 千次 / 群棲 amazon
薄いかみそりで頬をひとなでされたような鋭い冷たさ
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
死が這い上がってきているように、膝から下が妙に冷たい
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
冷たい僕のからだで足の先だけが熱を持っている。時々その熱がゆっくりと頭まで昇ってくる。果肉を剥がした桃の種のような熱の核は、昇ってくる時、心臓や胃や肺や声帯や歯茎に引っ掛かる。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
海の底の孤独な丸石のように堅く凍えていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
寝巻から温かい彼女の体温が伝わって、彼女の四肢はゆたんぽのように思えた。
木山 捷平 / 長春五馬路 amazon
焼芋のようにホカホカ温かい戸田ミツ子の両足
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
彼女の体は缶詰の鮭みたいにすっかり冷えきっていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
素足が、ガラスのように冷えて透き通っていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
その他の感覚を表す比喩表現
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