ものの性質・特徴の比喩表現の例文 一覧

水道の水をひねって水を飲むのと同じくらい簡単なこと

犬の鼻のように敏感

迷路のように複雑

四通八達した道路のように

庭木の枝を撓めるように、思いどおりにできる

敵の動きがスローモーション映像を見ているようにゆっくりと見える

物音も人の姿も夢の中のように感覚が薄い

海のように敏感すぎる心持ち

根のひろがりと深さが大規模になればなるほど、上澄みのような平明な表現が求められる

絵に描いた餅のような代物

馬のようにただ頑丈

都会育ちの初恋の少年のように傷つきやすい神経

プリンを型から抜くようにストンとあっけなくできる

透きとおったガラスのような鋭い美しい処女の感情

少女のように傷つきやすい

少女のように繊細

蚊が止まったほどにも気にしない

蚊に刺されたほどにも感じない

蛙の面に水のように気にならない

対岸の火事のようなもので、余り気に掛けていない

嵐の前の一片の紙切れにすぎないような無意味

研ぎ澄まされたカミソリみたいな感性

感覚が獣みたいに冴える

ビルの足場みたいに頑丈

頑固一点張りのコンクリートの塊のよう

大男がどっしりと胡坐をかいてるみたいに頑丈そのもの見た目

馬のようにただ頑丈

ドアみたいに頑丈

何年も前のカレンダーのように役に立たない

コンピューター占いに毛の生えた程度のたわいもないこと

こだわりが霧のように薄れる

何ヘクタールのお花畠の花から、やっと一滴の降水を抽出したというような貴重なひと言

子供の使いみたいに何の役にも立たない

毎日の食事のように日々の必要に過ぎず当たり前

伸びきったゴムひものように無価値

災いはこの辺が絶頂であったと見えてトンネルを抜けたよう

お日さまが西へ沈むのと同じくらいに当たり前のこと

太陽の光のように当然でありふれている

流れ行く木の葉のように自然な成り行きで、病院のベッドから墓へと運ばれる

朽ち木が倒れるように自然

昔からの知り合いと接するようにいつも通りに振る舞う

流れる水のように少しも無理がない

水が低いところに流れるように当然のこと

春に花が咲くようにいつも通りの出来事

体内の感受性が、点滴を受けたかのように勢いを持って成長する

幸福に黒い汚点ができる

のどに刺さった小骨のような存在

眼の上のたんこぶのような存在

ネズミを待ち伏せる猫のように目も耳も敏感

ニワトリが卵を一つ産むより簡単なこと

印のついたトランプでゲームをするみたいにフェアじゃない

石を投げれば、それはワープして自分のところに返ってくる

未来から来た男が競馬に挑戦するみたいにアンフェア

織物に例えるなら男子は縦糸、女子は横糸である。どちらが強くても完全とはいえない。

単純そうに見えて単純じゃない。根っこと同じだよ。上に出ている部分はちょっとでも、ひっぱっているとずるずる出てくる。

誰にとっても一日は二十四時間であるように平等に与えられる

ボタンを押せば部屋が明るくなるように当たり前

電話をかければ誰かと話せるみたいに当然のこと

鳩のクソほどの興味もない

檻から抜け出すことができたとしても、そこもまた別の、もっと大きな檻の中でしかない？

沖縄に粉雪が舞うのと同じ程度

護符のように光って寄せ付けない。

何の抵抗もなく、ゼリーが容器から出てくるようにツルンとした感じに出てくる

ビルの火事をバケツで消そうとしてるようなもの。

暑い陽射しの底に揺れる陽炎のように現実感がない。

底辺を這うような出来

植物のように無感覚だった神経は、乾燥した冬の感電のように痛いほど過敏になる

クラシック音楽を聴いて楽器の種類と数を当てるように神経を研ぎ澄ます。

国内のあちこちでさまざまな人が、（ボクシングのテレビ中継の）この試合をいろいろな思いで観戦しているのかと考えると壮大なドラマに参加している気分にもなった。

胸には、湖に沈んだ小石の波紋ほどの揺らぎもない。

生理的に、としか言いようがない漠然とした嫌悪感を与えてきた。足の多い昆虫や、けばけばしい色の植物を目撃したのに似た、不快感だ。

波が退くように虚空の幻が一瞬にして消えうせる

祭壇に現れるキザシのすべてを逃すまいとする神がかりの巫女のように、また、信仰の真偽を追求する宗教裁判官のように、全神経を集中して

運動競技のルールのごとくに明快

水が油を弾くような無関心な様子

胸もとに手を入れるような無遠慮さで、ぬけぬけといった。

淡々として水のごときものを感じて

どんな大きな災難でも、不幸でも過ぎて見れば、煙のようなものじゃないか。

豆腐を庖丁で二つに切るような気軽さ

喊声（かんせい）は潮をつくって@略@電気磁力のような速度で、工場を繞（めぐ）り、颶風（ぐふう）のような振幅で浪打った！

沙漠の一粒の砂のように卑小

まるで雲の上にいるかのように、現実感がない一日を僕らは過ごした。

この場の一体感を薄気味悪く感じた。 　親兄弟のような……。 　血管や臓物すら共有しているかのような……。

「宇宙の複雑さに比べれば」とハートフィールドは言っている。「この我々の世界などミミズの脳味噌のようなものだ。」

ピックルスの空瓶につめこまれた蟻の巣ほどの値打もない

「大学でスペイン語を教えています」と彼は言った。「砂漠に水を撒くような仕事です」

奈世がまっすぐ僕の顔をあおぎ見て微笑んでいた姿はまだもちろん僕の頭に残っていていつでも思い出せたのだけれど、それはもう消滅してしまった星の光が、何億年もかけていま地球に届いているのと同じ、タイムラグの起こした錯覚だった。

どんな残酷な事件を読んでも、わたしにはさらりとしたお伽話のようにしか思えなかった。

長い間こんな不自然な身体で生活してきましたから、いろいろな部分に無理がたまっているんです。みかん箱の中のたった一個の腐ったみかんが、周りの元気なみかんを全部腐らせてしまうようなものですね。

一人きりなのに、不思議と怖くなかった。自分はどこか小さなひずみに紛れ込んでいるのだ、とわたしは思った。

情報が積み木だとすれば、情報から推測する仮説は、積み木の城だ。つい先ほどまで、成瀬の頭の中には城ができあがっていた。林の死体を発見した時にも、その城が崩れることはなかった。自分の推測は誤っていないと確信したほどだ。それが電話のリダイヤルボタンを押して、響野が出た瞬間に崩れた。予期していない積み木が上から降ってきたようだった。 　響野が電話に出る理由が見あたらない。