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評判・人気の比喩を使った文章の一覧(34件)
冬の森の奥に落ちている凍えた木の葉のようにひそやか
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
秘密の重さが茨の棘のように心をちくりちくり刺す
久米 正雄 / 学生時代 amazon
噂が、世論という超個人的なものになって、インフルエンザ的な猛威をふるう
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
世間の噂を敵にまわす
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
鬼の首でも取ったように人の噂をする
中上 健次 / 枯木灘 amazon
私の男を見る目は運命の神様のように間違いがない
川端 康成 / 掌の小説 amazon
殺意を財布のように胸のポケットに隠す
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
男は何も言わず天吾の顔をただ見つめた。鋭い眼光というのではないが、隅々まで怠りなく見通す目だった。目はときどき細くなり、また大きくなった。写真家がレンズの絞りを調整するときのように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
風向きなんてあっという間に変わっちまう。小松が真剣な顔をして高い崖の上に立ち、指を舐めて風向きを測っている光景を天吾は思い浮かべた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
『空気さなぎ』がベストセラーになれば、メディアが池の鯉のように一斉に集まってくる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
蜘蛛の巣のように評判が八方へ。
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
女の髪も着物の柄も、新しくなったりふるくなったり波のように起伏したけれど
森田 たま / もめん随筆〈続〉 amazon
悪評が、夏雲のようにまたたくまにひろがり
壷井 栄 / 裲襠 amazon
噂は、早い雨雲のように、東と西の方から街道にそって広がり伝わっていた
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
流行感冒のように、到るところに伝播していた。
黒島 伝治 / 渦巻ける烏の群 amazon
洋装やダンスがはやりかけてはまたあとすさりをし、潮がさしたりひいたりする
森田 たま / もめん随筆〈続〉 amazon
鼎(かなえ)の湯のように沸き立つ喧しい近郷近在の評判やとりどりの沙汰
嘉村 礒多 / 業苦 amazon
噂の多くは、諺にもあるように転がるたびに大きな塊になる雪達磨(ゆきだるま)に似ている。
島崎 藤村 / 夜明け前 (第1部 上) amazon
妻をアンテナとして私につたわる。@略@もっともこのアンテナは感度が鈍いため、ニュースの鮮度は落ちるのが-。
尾崎 一雄 / まぼろしの記 amazon
固くカギをしめて、心の奥に埋めておく。あたしの心が疼く。好奇心だ。カギを開けてのぞき見したいと疼く。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
その他の感覚を表す比喩表現
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