呼吸の比喩表現の例文 一覧

息が切れて、犬のように舌を出して喘ぐ

嵐のように呼吸を弾ませる

腹の底に、欠伸の素が粉にでもなってふわふわ舞っているように、生暖かい欠伸が出て、止まらない

やけくそのような大あくび

生あくびが泡みたいに胃の奥から上がってくる

深い海に潜るダイバーのように深呼吸

細い穴を通る風のようにやや甲高く嗄（しわが）れた息

首筋にお灸をしているみたいな熱い息

火のような熱い息

犬が舌を出して喘ぐような荒い息

１００メートルを全力疾走したように息を切らす

息が湯気のように白い

呼吸を忘れていたかのように大きく息を吸う

虫歯を冷やすように口をひん曲げて音をたてて息を吸う

嵐のような荒々しい息を吐く

深呼吸するように緩やかに息を吐く

投げ出すように強く息を吐く

安堵の胸をなでおろすように大きく息をつく

ふいごのように息を吸ったり吐いたりする

胸いっぱいの感動を吐きだすように、未明の空をふり仰いで大きく息を吐く

胸から咽喉へぐるぐるっと音を立ててこみ上げ、ばたりと止まったぜんまい仕掛けのような巻き上げる呼吸

鯨のような長い呼吸を吐く

伝令の馬のように白い息を吐きながらやって来る

血眼のように呼吸づかいが粗い

沸騰したヤカンのような息づかい

マラソン選手が決勝点へたどりつくような、激しい息づかい

犬のように男の匂いを嗅ぎ分ける

犬のように辺りを嗅ぎまわる

馬の鼻息のような吐息を漏らす

子犬のようにくんくんと顔を寄せて嗅ぐ

細い穴を通る風のようにやや甲高く嗄れた息

一仕事終えたみたいにふうっと肩で息をする

草のような息をひとつ吐く

ふーっと鯨が潮をふくような溜め息

酸素の足りなくなった金魚よりもせわしなく、大口をあけて空気を吸いまくる

うちひしがれた獣のように、荒あらしい呼吸に胸を起伏させる

鯉のような口の開き方で大きく深呼吸する

心臓の鼓動のように規則正しい吐息

風邪をひいたけちな小動物みたいに、ぜいぜい喉を鳴らす

呟くような小さなセキ

胸が破裂するくらい大きく息を吸う

その上に字が書けそうなくらいぽっかりとした白い息

まっすぐ延ばせば月にだって届きそうなくらい長く深い溜め息

パイプの中に何かが詰まっているようなごろごろとした居心地の悪い音

赤ん坊にスープを飲ませる時のように息を吹きかける

彼女はその深い緑の風景を呼吸しているようだった。

伝令の馬のように、白い息を吐きながら

小さな獣のように息づく

その匂いをすいこんでいると自分が空気中に口をだしてぱくぱくやっている金魚のような気がした。

まるで体中が肺ででき上った人形ででもあるように、幾度も幾度も飽かずに深呼吸をしている

初舞台を踏む新人女優のように、ふうっと大きく息を吐く

大きく呼吸をした。あたりの空気を思い切り吸い込み、思い切り吐き出した。鯨が水面に浮上し、巨大な肺の空気をそっくり入れ換えるときのように。

彼女が深く息を吐くと、それは狭い海峡を越えて吹き渡ってくる熱風のように天吾の乳首にあたった。

男が大きく息を吐く音が聞こえた。深い井戸の底から立ち上るゆっくりと太い吐息だった。それから次に息を大きく吸い込む音が聞こえた。森の樹木のあいだを吹き抜ける烈風のごとく荒々しく不穏だ。

呼吸は通常の呼吸ではなかった。身体全体をくまなく使って行われる、特別な目的と機能を持った呼吸だった。肩胛骨と横隔膜が大きく動き、拡大収縮している様が思い浮かぶ。@略@長く厳しい訓練によってしか習得することのできない特殊な呼吸法だ。@略@やがて大きな機械が操業を終えるときのように、呼吸が段階を踏んで止んだ。呼吸と呼吸とのあいだの間隔が徐々に長くなり、最後にすべてを絞りきるように長く息が吐き出された。

深い海底からようやく浮かび上がってきた人のように、大きく息を吸い込み、それを吐き出した。身体中の空気を丸ごと入れ換えるみたいに。

肺をいったん空っぽにし、少し時間をおいて新しい空気で満たした。冷ややかな空気が無数の棘となって、胸を内側から刺した。

魂も一緒に抜け出ていきそうな、深いため息

肺がふいごのように音を立てて収縮しながら新鮮な空気を吸い込んでいる。

体全体が肺になったかの如く、大きく肩で息をする。

喉の渇いた獣のようにあえぎつづけて

犬の子のようにくんくんと顔を寄せて嗅ぐ。

顔の前の行燈（あんどん）を吸い込むような大欠伸（おおあくび）

発情した馬のように荒い息を吐きながら。

犬のように口で息をしながら

老人はとつぜん、「ああ、ああ」と夜鳥のやうに大声を出して長い欠伸（あくび）をした。

マラソンでもしているように、胸が喘いだ。

静寂の世界に雁皮紙（がんぴし）のような薄い呼吸を洩らしながら

息を一ぱい口の中に吹き込み、千子の体を護謨（ごむ）風船のようにぱんと一度に破裂させてみたくなる

いい気持の溜息を、鯨のように吹き上げて

火のような息づかいをしながら怒鳴った。

胸や腹に波の起伏のような烈しい呼吸を打たせ

喉は破れた笛のように悲鳴をあげる。

盛夏の犬のようにハアハアと舌を出した。

鼻の穴からおなかの底まで、ずーっとしみわたって、まるで全身が透明人間になってしまいそうな感じ

冷たい水をいきなり浴びせられたように一瞬、呼吸が止まり

輪のような欠伸（あくび）がつづけざまに吹き上がった。

鮒のように喘いで

ゲーッ、ゲーッと腹の底から込みあげる蒸気のようなゲップを遠慮会釈もなく放出して

少しずつちぎって捨てるような苦しい溜息をついた。

細く長い息を糸のように吐く。

野獣のように、荒い息づかい

セクハラ上司に耐える新米女性社員みたいに、可憐で憂鬱そうなため息だった。

百メートルを全力疾走した後のように息が上がっている

机にうつぶし泣いているような、哀しい咳

死にかけの金魚のように喘ぐ

数日の間歩き続けていたようにひどい疲労に喘ぐ

猫のようにごろごろ喉を鳴らす

悲鳴のような喘ぎ

胸苦しいほど喘ぐ