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川の音(せせらぎ)の表現・描写・類語
坂道を降り切ると、川瀬の音が一斉に立ち上ってきた
井上靖 / あすなろ物語 amazon
雨で水かさを増した川音がズシンズシンとまるでだれかに背中をどやされるみたいに響いてくる
三浦哲郎 / ユタと不思議な仲間たち amazon
川音は賑わい、まるで誰かがしゃべっているよう
萩原葉子 / 蕁麻の家 amazon
瀬鳴りの音が静寂の天地に澄みかえる
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
小川のせせらぎが、どこか遠くから響いてくるように眠たげ
山本 周五郎 / やぶからし amazon
空はよく晴れて谷川はさらさら鳴りました。
宮沢賢治 / 風の又三郎 青空文庫
ひるすぎになって谷川の音もだいぶかはりました。何だかあたたかくそしてどこかおだやかに聞えるのでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足 青空文庫
しゃら/\川瀬の音を立てゝいた。
岡本かの子 / 巴里祭 青空文庫
(川べりの恋人の部屋に泊まる)いつも川音を聞いていた。先に先に流れて行くんだよ、と言っているみたいに聞こえた。大きく、揺るぎなく聞こえて、この恋に対していつも不安だった私を安心させる子守歌だった。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
川の音も、水音としてではなくて、夜そのものが音を出しているような不思議な響きとして届いてくる。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
(道を進んでいくと)水のせせらぎが高まって来た。それは壁越しに聞く人の 呟きのように、ひそやかで、しめやかで、親しげであった。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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