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家の佇まい・外観の表現・描写・類語
蚕が桑を食べている音が四六時中雨のようにしている家
小川国夫 / 小川国夫作品集〈第2巻〉(里にしあれば) amazon
家全体が木管楽器となって悲しげな曲を奏でる
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
ちまちまとしたペンションのようなカラフルな家
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
やくような日の下に、渦を捲いて狂い出しそうな瓦の色
夏目 漱石 / 門 amazon
傘を半すぼめにしてその中へくぐりこんだみたいな格好の家
水上 勉 / 越前竹人形 (1980年) amazon
生垣に黄色い花をつけた南瓜の蔓の這っている家
黒井 千次 / 春の道標 amazon
家がちんまりと緑にもぐって建っている
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
煙突がついていて、小さなポーチがある、窓にはギンガム・チェックのカーテンがかかっている。要するにけっこうフレンドリーな外観。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
千代紙細工のような、不思議な書院造りだった。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
地べたにへばりついたようなトンネル長屋
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
自宅は豪華と言えるものでもなかった。どちらかと言えば地味で、町内に埋もれてしまうタイプの一軒家だった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
夢野久作 / あやかしの鼓 青空文庫
おやかたさんの家は、川から少し離れた高台に、山を背にして生えていた。まさに「生える」と言うにふさわしい、古くて重厚な日本家屋だ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
村田家は街道からはちょっと引っこんでいて、前庭が広くて母屋と蔵がある、典型的な農家のつくりだった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
杉垣に植込みの茂った、こぢんまりした平家で、いかにも病妻を養うにふさわしい構え
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
丘を少し上ったところにある隠れ家のようなコテージ
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
〈風と共に去りぬ〉のモデルハウスになった家の前も通った。長い裾をひいたスカーレット・オハラが、戸口から出てきても不思議に思えないような雰囲気が、まだじゅうぶん残っていた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
彼の家は、ポテト畠の真中に建っている
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
武家風とも数寄屋風ともつかぬ玄関がまえ
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
(家の)二階から人の頭が覗いていた。
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
梶井基次郎 / 路上 青空文庫
(漁師の家)竹串にさされた生鰯が、むしろの上にならんで、雨あがりの薄陽がその上に銀を散らしている。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
林の中に立つ別荘群の中でも目立つ、小さいながらも派手なつくりの建物
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
櫟(くぬぎ) の垣根を巡らした平屋の家
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(表札)能筆が自慢の重役が贈ってくれた大きな表札は、雨風に 晒されささくれて、履き古しの下駄に見えた。
向田邦子 / はめ殺し窓「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
二階家そのものは二十年以上はたっているらしい木造の古家だが、玄関を新建材で張り出し、二階も下もサッシの窓がとりつけられ、北側にひと間増築していた。丁寧に住んでいるという印象であった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
周囲を灌木に囲まれた小さな家。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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