日本語表現インフォ > 感覚表現 > 音の響き > 小さな音・不鮮明な音
小さな音・不鮮明な音の表現・描写・類語
(不鮮明な声)その声はどこか遠い場所から、どこか遠い時間からやってきたようだった。声に聞き覚えはない。いくつもの曲がり角を曲がってきたせいで、それは本来の音色や特性を失っていた。残されているのは意味を剥ぎ取られた虚ろな反響に過ぎない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
見えない声が不明瞭になにか答えている。
梶井基次郎 / 冬の蠅 青空文庫
先ほどから人の声が自分の 耳朶 をかすめていることに気づいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
最後のほうはもう、ほとんど聞き取ることができなかった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
彼女の声はジャン・リュック・ゴダールの古い白黒映画の 台詞 みたいに、ぼくの意識のフレームの外から聞こえてきた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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