日本語表現インフォ > 暮らしの表現 > 世間・世界・社会 > パラレルワールド
パラレルワールドの表現・描写・類語
(パラレルワールドと、)かつての世界と区別をつけるためにも、そこには独自の呼称が必要とされている。猫や犬にだって名前は必要だ。この変更を受けた新しい世界がそれを必要としていないわけはない。 1Q84年――私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。 Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
君の乗った列車はポイントを切り替えられたことによって、この世界に運び込まれてきた
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
この世界にもう一人の僕が存在していて、今頃どこかのバーで気持良くウィスキーを飲んでいるような気がしはじめた。そして考えれば考えるほど、そちらの僕の方が現実の僕のように思えた。どこかでポイントがずれて、本物の僕は現実の僕ではなくなってしまったのだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
あのまま黒崎のそばにいて、黒崎の子を産んでいたらどうなっていただろう。水島に出会わず、陣治にさえも出会わず、ちがう世界のなかでちがうものを見、ちがうことを考えながら生きただろう。その世界が実際にどこかに存続しているような気がする。水島のそばにこうして身を横たえている今、その世界ではその世界の十和子が、黒崎の帰りを待って夕食の支度をしているかもしれない。いなくなってしまった黒崎が、そこでは毎晩十和子のもとに、ただいま、と帰ってくるのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
あり得たかもしれない、まったく別世界の、別の人生
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
あと 9 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
同じカテゴリの表現一覧
世間・世界・社会 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ