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火事の表現・描写・類語
凄まじい唸りを立てて町全体が燃える
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
深い疲労が海のように全身をおしつつむ
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
闇の底を焦がして燃え盛る火の帯
真継 伸彦 / 鮫 amazon
火事がホンの狂言のようにすぐ鎮まる
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
屋台骨が火の中へ、紙細工のようにヒラヒラと呑まれて消える
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
焼け跡から吹きつけてくるザラザラした異様な風は、まるで不快な固物の撫で回すような感触を持っていた。
井上 友一郎 / ハイネの月「日本の文学 64 井上友一郎」に収録 amazon
高みから大きい星空の下に見下すと、おもちゃの火事のように静かだった。
川端康成 / 雪国 amazon
吉川英治 / 銀河まつり 青空文庫
木造の図書室が焼けたんだから、それはそれは物凄い火事だったらしいわね。火花の中を、無数の紙切れが赤い蝶々みたいにゆらゆら舞ってたんですって。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
小屋は今は太い火束となって、盛んに燃えていた。火の中から、しゅるしゅると水の流れるような音が、聞えて来た。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
見る見るうちに 板葺 屋根をつたって拡がる炎や、煙を切る消防ポンプの白い水柱や硝子窓を打ち割り延焼防止につとめる防火頭巾をまとうた消防夫の姿や、横の広場に濡れた蒲団、家財を運び出す人々のあわてふためいた様子
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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