夫婦の表現・描写・類語

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夫婦の表現・描写・類語
傲慢な妻の態度に怯えている哀れな夫
藤本 義一 / やさぐれ刑事 amazon
形だけは夫婦でありながら敵以上に呪いあっている男女
吉川 英治 / 治郎吉格子-名作短篇集(一) amazon
(入院中の爺さんをお見舞いに来て爺さんに怒鳴られて)老婦人は顔を伏せてちぢこまっているが、別にしょんぼりしている様子でもない。四十年も五十年もこの調子でどなりつけられてきて、何も感じなくなっているのだろう。(略) (婆さんが言う)「すみませんねえ。うるさい、きたない年寄りで……」 テーブルの下の棚から、やっと「突き匙」が出てきたときには、吉田老は怒り過ぎたのか、いささかぐったりとしていた。姿勢をしゃんと正さず、半分起きた状態で果物を口に運ぶために、喉仏から鎖骨のあたりに果汁がぼたぼたこぼれ落ちる。婆さんはそれを見て、またしきりに〝きたない〟〝きたない〟と繰り返すのだった。 最初のうち、おれはこの老夫婦の会話をほほえましく聞いていたのだ。昔ながらの封建的だが駄々っ子のような亭主と忍従型の老妻とのやりとりとして。 誤算だった。 婆さんの顔は、押さえきれない喜びに輝いていた。 婆さんは、いまやじっくりと復讐を楽しんでいるのだった。愚鈍を装って、傲慢な夫の神経に、一本一本細い針を突き立てている。ののしられ、婢(はしため)あつかいされ続けたこの半世紀の間、婆さんはじっとこの日を待ち続けて耐えてきたのだろう。いまや、吉田老に残された武器は、どなり慣れた口だけだ。それも所詮は空砲だ。婆さんはいま、案山子の正体を知ったカラスになって、じわじわと一本足の吉田老に近づいていくのだった。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon関連カテ復讐患者・病人・けが人
馴れあいの惰性と怠惰にあぐらをかいている世の夫婦の愛
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon関連カテ愛する・愛情
お雛様のような御夫婦
中 勘助 / 銀の匙 amazon
(夫婦の愛)結婚して苔に湧く水のような愛情を、僕達夫婦は言わず語らず感じあっていた
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon関連カテ愛する・愛情
押すかさわるかの、いささかの力でピチッとかかってしまう錠のように、圭子は夫の良造とは二十年前何の理窟もなく相寄って一個となり
平林 たい子 / 鬼子母神「筑摩現代文学大系 (41) 平林たい子・円地文子集 地底の歌 こういう女 嘲る 盲中国兵 鬼子母神 私は生きる 花散里 ひもじい月日 くろい紫陽花 男のほね 妖 二世の縁 他」に収録 amazon
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