馬の表現・描写・類語
馬のたてがみのざらざらした手ざわりが、棕梠(しゅろ)の毛のように手にまといつく
野間 宏 / 真空地帯 amazon
絶えず体を震わし、蹄を蹴り立てて、神経のかたまりのようにピリピリしている競走馬
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
まるで毛皮のズボンをはいたような逞ましい輓馬(ばんば)
森田 たま / もめん随筆 amazon
馬のたてがみのざらざらした手ざわりが棕梠(しゅろ)の毛のように手にまといつく
野間 宏 / 真空地帯 amazon
パリの老いぼれた馬車馬が、悲嘆にくれたクリスチャンのような、大きな美しい眼をよくしている
小林 秀雄 / ゴッホの手紙 amazon
石を蹴る馬蹄の音が、戞々 として、曠野の静けさを破つて
芥川龍之介 / 芋粥 青空文庫
馬は、尾と鬣 とを、長く風になびかせながら、ひづめに火花を散らして、まっしぐらに狂奔する。
芥川龍之介 / 偸盗 青空文庫
牛や豚には申しわけないが、馬は彼らよりはるかに利口そうな顔をしている。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
それは馬というよりは、みすぼらしい、 瘦 せた 驢馬 に似ていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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