汽笛の表現・描写・類語
あくびでもするかのように間の抜けた汽笛をば太く鈍く響かせるばかり
永井荷風 / ふらんす物語 amazon
海底の牛が啼くような鈍い汽笛
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
音のあいまいな霧がひろがるように、遠い汽笛がおぼろげに伝わってくる
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
開けっ放した窓からしばしば汽笛が悪魔のように入ってくる
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
瀕死の野獣の悲鳴のような汽笛が聞こえる
高橋 和巳 / 捨子物語 amazon
すきとおった硝子 のような笛 が鳴って汽車はしずかに動きだし
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 青空文庫
雷とも思われる叫喚が船を震わして響き渡っていた。
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
何処か遠いところで一声、急に、鋭く、長い尾を引っぱって汽笛が鳴った
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
けたたましい鉄工所の非常汽笛が鳴り響いた。
梶井基次郎 / 海 断片 青空文庫
ぼうぼうと耳の底へいやに響く汽笛を頻りにならしながら
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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