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顔の印象(ネガティブ)の表現・描写・類語
年齢の腐食作用を受けない一個の剛毅なブロンズの仮面のように見える。
三島由紀夫 / 遠乗会 amazon
目を閉じると狐面に似かよい、眼をひらくと般若面を想わせる顔
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
額や頬の筋肉が蟹の甲羅のような顔
尾辻 克彦 / 父が消えた amazon
目のまわりの暈が不気味なほど濃くて、死苦に悩んでいる女の顔のよう
中村 真一郎 / 夜半楽 (1959年) amazon
顔が暗い電灯の下で黄色い果実のように見える
野間 宏 / 真空地帯 amazon
罅(ひび)の入った陶器のように冷たい顔
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
はんぺんのようにぺーっとした顔
岡田 なおこ / 薫ing(イング) amazon
剽軽(ひょうきん)な羅漢のような顔
夏目 漱石 / 門 amazon
高慢そうな鼻をツンと立ててひとを寄せつけないような顔をした女
安岡 章太郎 / 青葉しげれる amazon
七三分けで頬がテカテカ光った腹話術人形のような顔立ち
横山 秀夫 / 半落ち amazon
(ある河童の)嘴の反 り上がった、一癖 あるらしい顔
芥川龍之介 / 河童 青空文庫
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
刻みの荒い、単純な、他意のない男の顔
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
肩幅のひろい北国人風な体つきと、その上にのっている顔との間に、妙にちぐはぐなものがあった。足許から同じ力を入れてずっと見上げていくと顔へ来て急に視線が間誤つくような複雑なもの――地味さ、感傷的なもの、心持がのびやかに外部に発しきらず内攻しているという印象を与えるものなどが、陰翳 となって、下唇の引緊った蒼白い横顔にはびこっている
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
見世物のモモンガアみてえな面(つら)
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
(年齢不詳)二十歳そこそこにしか見えない顔の、目や口のまわりに浅いしわが刻まれていて、実際の年齢がわからない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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