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「胸に嫌悪感を覚える」の表現・描写・類語
胸にどんと重石を抱えたような、居心地の悪さを覚える。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
淳が機嫌よくしている時は悠木の心は満たされた。だが、ひとたび淳が反抗の気配でも漂わそうものなら、胸に溢れ返る愛情は一瞬にして底知れぬ憎悪へと変化し、どこまでも冷淡に淳に当たった。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
胸や腹がひどく疲れて今にもからだが二つに折れさうに思はれました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
胸に残るためらいをすべて吐き出すようなため息をついた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
胸の中をからっぽにするぐらい深いため息をついた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
胸のすき切るまで思い存分笑ってやる
有島武郎 / 或る女(後編)
有島武郎 / 或る女(後編)
胸もとがむかつくらしく白いハンケチを鼻にあてながら
岡本かの子 / 巴里祭
制しきれない嫉妬 が胸に噪 いでいる。
吉川英治 / 八寒道中
十分も顔を合せていたら、胸がムカムカして来る
林芙美子 / 新版 放浪記
びっくりしたり胸打たれたりしてほしかった。 できないほど、疲れている。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
そうなんだ、とわたしは言い、いささか大袈裟な相槌を打った。胸の内では全く別のことを考えながら。 「きれいな人だから」と野呂は口にした。その言葉だけがわたしの中に烈しく渦を巻いていた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(目の前にある)原付を 蹴り倒してしまいたいほどの 鬱屈 した塊が胸にあった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
どうにもなるものではないという苦い諦めが胸に覆いかぶさってくる。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
彼を憎んだり恨んだりする気持はふしぎになかった。遅かれ早かれ、いずれはこう捕えられたのだという 諦めの感情が胸を支配しているのである。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
胸の底から吐き出すように 溜息 を 洩らした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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