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耳を澄ます・聞き耳を立てるの表現・描写・類語
ドアの向こうに誰かいます。今のかすかな物音は確実に、誰かが立ち聞きしているとしか思えない物音でした。
筒井康隆 / 文学部唯野教授 amazon
聞かれたくないことばかりにピンと反応するアンテナの感度といったら、スパイ衛星並みの耳
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
木偶(でく)のように黙念と聴きいる
真継 伸彦 / 鮫 amazon
敏捷な小動物のように耳を澄ます
藤本 義一 / やさぐれ刑事 amazon
左右の耳をはすに切って、息を凝 らす。
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
伊吹の声が、私のすぐ横で薄暗い空気を揺すっている。 私はその振動を、鼓膜で齧るようにゆっくり耳の中に吸い込みながら歩いていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
耳を裏向けにするような集注で、佃の言葉を期待した。
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
(ビクターの)犬と同じくらい真剣に首をかたむけ耳を澄ました
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
話しているのが聞こえてきた。よく聞いてると、わかってくるんだ。言葉になってくるの。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
小鳥の羽根が一枚、抜け落ちる音さえ聞き逃さない。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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