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「心」の言葉を含む怒りの表現・描写・類語
心の中であり余った力が、外にハミ出したような激怒
菊池 寛 / 忠直卿行状記 amazon
シューッという音が泰山の脳天からし始めた。怒り心頭である。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
心臓の鼓動が止まるほど葉子の心はかっとなった。
有島武郎 / 或る女(前編)
火のような憤りの心
有島武郎 / 或る女(後編)
葉子の心は火のように怒 っていた。
有島武郎 / 或る女(後編)
自分の言葉は稜針 で、それを倉地の心臓に揉 み込むというような鋭い語気
有島武郎 / 或る女(後編)
有島武郎 / 或る女(後編)
葉子は自分を統御 する力を失ってしまっていた。血管の中の血が一時にかっと燃え立って、それが心臓に、そして心臓から頭に衝 き進んで、頭蓋骨 はばりばりと音を立てて破 れそうだった。
有島武郎 / 或る女(後編)
心は急に掻きむしられるように焦立た って来た。
岡本かの子 / 巴里祭
規矩男の心は何か焦々と分裂して竦 って居り、何か分析的にかの女に突っかかるものがあった。
岡本かの子 / 母子叙情
それでいいのか、それで胸が痛まないのか、貴女の心をいためはせぬかと、私をグイグイ掴んで二階へ上って行った。
林芙美子 / 新版 放浪記
芝居じみた眼をして、心あり気に睨んでいる
林芙美子 / 新版 放浪記
陣治を傷つけたい。最も効果的にダメージを与える言葉を選びだして、陣治の心臓にまっすぐ突き立てたい。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
リチャードは、その一言というより、その時の洋子の目に、突如、感情を爆発させた。決して厳しく責め立てるわけではなく、むしろ、彼の人間性そのものを映し出そうとするかのような曇りのない瞳だった。彼女に対するほとんど憎しみに近い反発が、心中でわだかまっていたあらゆる感情へと延焼し、彼自身も、手が着けられなくなってしまった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
心に黒い怒りが渦巻いた。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
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