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我に返る・意識が戻るの表現・描写・類語
憑いていた狐が落ちたように自分のしてきたことが阿呆らしくなる
大仏 次郎 / 冬の紳士 amazon
まわりの話し声も普通の話し声として聞こえるようになった。(自分の)声はまだ自分の声のようには聞こえない。しかしなんとかそれに近いものにはなっている。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
頭に風が吹き込むような感触があり、上半身が震えた。寒気が走った。目をぎゅっと閉じ、数秒してから、開く。 女の(亡霊の)姿は消え、周囲の世界が復元している。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
頭はまったく動いていなかった。 〈佐山です〉 県警キャップの──思った瞬間、脳内のすべてのランプが点灯した。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
すぐ彼は自分の立場を取り戻した。
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
夢からさめたように前を見ると
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
知覚は半分眠ったようにぼんやりして注意するともなくその姿に注意をしていた。そしてこの半睡の状態が破れでもしたら
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
遠い幻想の国から一足 飛びに取って返した
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
肩を揺って、正気に還 らせ、
岡本かの子 / 河明り 青空文庫
「ママ、もう一回滑っていい?」 まどかがスカートを引っ張ったので、雪見は我に返った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
急に風景が自然な奥行きを回復する。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
息苦しさに 堪らなくなり、大きく息を吐くと、パーキング・エリアの幻は消えて、三島署の執務室に引き戻されていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
色々と根掘り葉掘り質問した挙げ句、急に感じ入ったような表情になって、「すみません。」と謝られた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
会長の小菅が尋ねた。城戸は、正気に戻ったように顔を上げると、
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
「おい、立花、焦げてるぞ」 江原がいい、立花の思考はそこで中断すると、そのままこのやりとりから頭は離れていった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
碧がぽつりと漏らした声が、愛子を元いた場所へと連れ戻す。 「ううん、そんなの全然」 太ももとジーパンが汗でぺったりとくっついていることや、変装用の碧のめがねがやっぱりあまり似合っていないこと、そういうことひとつひとつが、愛子を元いた場所へと必死に連れ戻してくれる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
わたしは自分を引き戻すように、紅茶の最後の一口を飲み干した。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
部屋に戻ったとき、すみれは目を開けていた。そこにはまだ微かに不透明なヴェールがかかっているものの、意識の光は回復していた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
彼はちょっと夢から覚めたように感じた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
金髪のバーテンダーはシェイカーを振り始める。そこで、ようやく空気に切れ目が入り、まわりの人間たちは「ほう」と溜息をつくのである。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
我に返って周囲を見渡す
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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