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駅のホーム・駅の構内の表現・描写・類語
ホームを降りると、九月の午後の熱気に混じって、タールや鉄がこすれる匂いが庄子の顔にぶつかってきた
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
寒暖計の目盛りのように、乗客がホームにいくつかの列を作る
永井 龍男 / コチャバンバ行き amazon
秒単位で発着する長い列車は、よく訓練された我慢強い家畜のようにシステマティックに人々を吐き出し、そして吸い込み、ドアを閉めるのももどかしく次の駅へと向かう。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
松本行きの特急列車はプラットフォームを離れた。彼はベンチに座ったまま、その明かりが線路を遠ざかり、スピードを上げながら夏の夜の奥に消えていくのを最後まで見届けた。最終列車の姿が見えなくなってしまうと、あたりは急にがらんとした。街そのものが輝きを一段階落としたようにも見えた。芝居が終り、照明が落とされた後の舞台のようだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
雨の日には運転手が見落としそうなくらいの惨めな駅
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
汽車はだんだんゆるやかになって、まもなくプラットホームの一列 の電燈 が、うつくしく規則 正しくあらわれ、それがだんだん大きくなってひろがって、二人はちょうど白鳥停車場 の、大きな時計 の前に来てとまりました。
黄色い電車がホームに滑り込んでくる。車体の巻き起こすぬるい風が、髪を揺らす。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
列車の前には、乗客や見送り人が動いていた。あわただしい旅情のようなものが、すでに向かい側のホームにはただよっていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
土間の上に古びたまま建っているような港の駅
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
ボックスのような小さい駅
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
(駅)「オギクボオー」 スピーカーの調子が悪いせいか、駅名のアナウンスまで鸚鵡の声に聞えたりする。
向田邦子 / 酸っぱい家族「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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