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呟く(つぶやき声)・独り言の表現・描写・類語
ほのかに割れるあぶくのように繰り返しつぶやく
野間 宏 / 崩解感覚 (1956年) amazon
神がかりに入った巫女のごとくつぶやく
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
ぶすりと呟く声が耳の底に響く
長塚 節 / 土 amazon
毒を吐くようにつぶやいた。
川端康成 / 山の音 amazon
ぽつりと豆かなんかを一粒畳の上にほうり出したように云った。
里見 トン / 桐畑 amazon
胸の中から最後の空気を吐き出すように、つぶやいた
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
(付け足す)ボソボソとつぶやくようにして、こうつけ足した。ちょうどこわした彫像のかけらを集めるような調子で――。
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
青年の声は雫のようだった。滴り落ちるように、ぽつりぽつりと床に垂れる。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
「はっ、馬鹿か……」 眉間に皺を寄せ呪詛のように呟く
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
「……犯人は俺だよ……」 と博士は空洞 の中で呟 くような声で云った。
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
ぽつりと言った。それは誰かに確認すると言うよりも、思わず頭に浮かんだ単語を口にした、という様子だった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
ボソボソ何か云っている
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
心からフイと出た実感
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
「疲れたなあ、今日も」と、喉というより肩からつぶやきを漏らす。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
ぽつりぽつり、独言のようにつけ足した。
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
たばこの煙みたいな声でそうつぶやいた。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
まだ冷やし抹茶の風味が残っているくちびるで、小さくそうつぶやいてみた。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
埃をほうきで掃くみたいに、ぼそりと吐き捨てられた忘れられない言葉がある。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
かの女に云っているのか、独白なのかけじめのつかないような云い方だった。
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
吉川英治 / 増長天王 青空文庫
口の裡 で、こういった。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 青空文庫
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