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雑念・思いが頭に浮かぶの表現・描写・類語
さまざまな考えが、ぱっぱっぱっと頭の中で点って消える
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
思考回路に被害妄想の渦ができる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
変な妄想が、今呑んでいる煙草の煙のように、淡く彼の心を掠めて過ぎた。
夏目 漱石 / 明暗 amazon
新しい空想はヒドラの足のように切られても切られても生ずるものだ。
武者小路 実篤 / お目出たき人 amazon
久遠は目を天井に向けて、ニュージーランドの牧場の風景を思い浮かべていた。今度は何泊くらいの旅行にしよう。緑の牧草と広大な土地と白い羊たちを思い浮かべる。賢くて愛らしい牧羊犬を思い出し、顔がにやけてしまった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
先の企みが、断片的に出てきたが、それは今の場合、浮游物のようなものだった。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
(雑念が)忙 しく去来して、復一の頭をほどよく疲 らして行った。
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
いろ/\のことが眼の前の情景にもつれて頭に湧いた。
岡本かの子 / 巴里祭 青空文庫
心頭には老母と妻とのことが浮かんだ。
森鴎外 / 阿部一族 青空文庫
梶井基次郎 / 交尾 青空文庫
頭の中にはつまらぬ事も浮んで来る。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
長い小説を書きたいと想う事があっても、それは只、思うだけだ。思うだけの一瞬がさあっと何処かへ逃げてゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
言葉がひとつ、まるであのガラスのペーパーウェイトのなかの気泡みたいに、ぽっかりと浮き上がってくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
もう一度、首都圏に戻るか。それともむしろ、博多にでも出て、新しい仕事を探すか。──そんな考えが、時折、不意に脳裡を 過っては、手を伸ばして触れてみるのも 億劫 で、そのまま消えるに任せていた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
あれこれ取り留めのない考えが巡った。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
頭の中にとりとめもない考えが浮かぶ。コーヒーの香りが私の夢をふくらませてくれた。
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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