日本語表現インフォ > 風景表現 > 水中の生き物 > 金魚
金魚の表現・描写・類語
いまにも水に溶けてしまいそうな淡い紅色がほんのりと水面に浮かぶ
三浦 哲郎 / 素顔 amazon
(遠くを泳いで)飛行機の翼燈のようにちいさくなった金魚
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
二匹の金魚はいくつかのひれを微妙に動かしながら、ガラスで作られた池の中を涼しげに行き来していた。夏の光がその鉢の中で不思議な屈折を見せ、神秘に満ちた深海の一部をのぞき込んでいるような錯覚を起こさせた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
人間に一ばん自由に美しい生きものが造れるのは金魚
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
金魚の鰭 だけが嬌艶 な黒斑を振り乱して宙に舞った
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
(金魚鉢の)覆いを取ると、眼を開いたまま寝ていた小石の上の金魚中での名品キャリコは電燈の光に、眼を開いたまま眼を醒 して、一ところに固 っていた二ひきが悠揚 と連れになったり、離れたりして遊弋 し出す。身長身幅より三四倍もある尾鰭 は黒いまだらの星のある薄絹 の領布 や裳 を振り撒き拡げて、しばらくは身体も頭も見えない。やがてその中から小肥 りの仏蘭西 美人のような、天平 の娘子のようにおっとりして雄大な、丸い銅と蛾眉 を描いてやりたい眼と口とがぽっかりと現れて来る。
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
(交尾期の金魚は)闘鶏 のように互いに瞬間を鋭 く啄 き合う。
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
童女型の稚純を胴にしてそれに絢爛やら媚色 やらを加え
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
窓の色硝子の光線をうけて鉢の金魚は鱗を七彩に閃めかしながら泳いでいる。
岡本かの子 / 東海道五十三次 青空文庫
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