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ぼんやり・朦朧・ボーっとするの表現・描写・類語
黒板の横の壁のカレンダーが窓から吹き込んでくる風にぱらぱらめくられているのを、机に頬杖を突いてぼんやり眺めているうちに
三浦哲郎 / ユタとふしぎな仲間たち amazon
指で窓ガラスに線を引くと、そこに女の片眼がはっきり浮き出たのだ。彼は驚いて声をあげそうになった。しかしそれは彼が心を遠くへやっていたからのことで、気がついてみればなんでもない、向側の座席の女が写ったのだった。
川端康成 / 雪国 amazon
意識がひどく弛緩して、暗黒植物のようにふやけて
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
声低く濃霧のかなたでせせら笑われているように朦朧とする
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
阿弥陀如来のようにボーッとしていた
島田 雅彦 / ドンナ・アンナ amazon
庭の花々を眺めながら日暮れて淋しがる子供のように呆(ぼ)んやりしていた。
林 芙美子 / 人生賦「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
だんだん夢の中に引き込まれるようなぼんやりした感じに襲われて来た。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
熱湯の中を漂うように、喧騒の中で沈んでいた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
熱病患者のように濁りきった頭
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
美しい朦朧の意識が紅靄 のように彼を包んだ。
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
着物もぬがないでぼんやり部屋に立っている。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
雨音をきいてつくねんとしている。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
(ボーっと歩く)手や足や胴体がそれぞれ勝手に歩行の真似事をしてはいるが、身体の主は不在だとでもいうような頼りなさだ。《…略…》空っぽだ。歩いてくるもののなかに何も入っていない。《…略…》普段の陣治を突き動かす情動のすべてが、すっぽり抜け落ちてしまっていた。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
古い家具を軒先に並べた古着屋があった。僕の肉体は今まで通り、僕に確認もとらず、そこに吸いこまれるように入っていく。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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ぼんやり見えるにごる・よどむ疲れる・疲労感眠たい・眠気うつらうつら(半分眠ったぼんやり状態) |
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