廃墟・廃屋・瓦礫の山の表現・描写・類語

全てのガラスを失った窓枠のペンキはすっかりはげおちて変色し、壁は各所でぐずぐずに崩れ落ち、鉄扉は赤く錆び、石壁には落書きがある

歯が抜けたような荒廃の大通り

家が、腰がくじけたように崩れる

今にも崩れそうな古い家

古自動車の解体された残骸が、近代の戦場のような無残な姿をさらす

誰も住んでいない道端の壊れた家

ほとんどの窓は錆付いたようにぴったりと閉じられ、わずかに開いた窓からは色あせたカーテンがのぞいていた。

引退したパチンコ店というよりは、現役の廃墟

入り口脇の自動販売機には火が点けられた跡も見えた。黒焦げになった自動販売機が放置されているのは、このパチンコ店自体が世間のルールや法律から隔離されている証拠のようだった。

古い自動車が二台雨ざらしになっていた。どちらの車にもタイヤはなく、ボンネットは開けられて内臓をひきずり出されていた。

百年以上もこのままになっているという建物

陰気なじめじめした家が、普通の通行人のための路ではないような隘路（あいろ）をかくして、朽ちてゆくばかりの存在を続けている

象舎の扉に巻かれたチェーンは密林の中で朽ち果て廃墟と化した王宮をしっかりと守っている大きな蛇を思わせた。たった数ヵ月の象の不在は、ある種の宿命さえをも思わせる荒廃をその場所にもたらし、雨雲のような重苦しい空気をそこに漂わせていた。

壁に囲まれた瓦礫の世界