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叫び声(叫ぶ)・わめくの表現・描写・類語
狼の遠吠えのような声が、喉の奥からひっきりなしにしぼり出される
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
振りしぼるような声が、夜のしじまを切り裂くように響く
つか こうへい / この愛の物語 amazon
声が入り江の上にわーんと広がって余韻を残す
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
憤懣やるかたなく苛立っているような叫びが、谷底に反響して駈けまわる
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
身体にあるものを力の限り嘔吐している感じの叫び
黒井 千次 / 春の道標 amazon
棺の蓋も開くかと思われるような絶叫
有吉佐和子 / 華岡青洲の妻 amazon
笑い声のような短く高い叫び
中島 敦 / 斗南先生 amazon
女がいきなり細い首をたてて嘶(いなな)くように一声叫ぶ
黒井 千次 / 群棲 amazon
(雄叫び)よし、とも、やった、とも、英語の〝washer〟ともつかない雄叫び
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
あんまり喚き声が大きく、天地も張り裂けんばかりであった
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
鳥の鳴くような叫び声
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
(男の叫び声は)けだものの遠吠えにも似たものであった。
島木 健作 / 癩 amazon
絶え間なく客を呼ぶ声も、あたかも鳥の高音を張るように景気づいていた。
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
ヘリに同乗しているテレビ記者が轟音に負けじと絶叫した。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
身体を折り曲げて力いっぱい名前を呼んだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
力いっぱいはげしく胸 をうって叫 び
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 青空文庫
「ジュジュだ!」 男の子は空に突き抜けるような鮮やかな声で叫び
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
その声が一しきり烈 しく波動して、渦巻いて、消え去った
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 青空文庫
姿の見えない空に、大声で問う。 「瀧くん! ねえ、どこ!? 声は聞こえるのに!」
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
無遠慮に大声で喚 き散らしている
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
宮沢賢治 / 風の又三郎 青空文庫
口角に泡 をためて、こう叫んだ。
芥川龍之介 / 偸盗 青空文庫
手を喇叭 のように口にあてて彼に叫んだ。
横光利一 / 日輪 青空文庫
一同の希望を代表して叫び
宮本百合子 / 明るい海浜 青空文庫
ふたつの肺いっぱいの息を使いきるまで喚いた。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
いつもの白い歯で叫んだ
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
ヒステリックな金切り声で叫ぶ。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
男は息のかぎりに叫び声を響かせ、肺が空っぽになっても尚嗚咽のようなものを漏らし続け、髪を振り乱し、身悶えした。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
「わーっ」という叫び声は、ティエンの喉から発せられた時、豆の木のつるのようにするすると伸びた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
叫び声はまるで 唄 でも歌っているように続いた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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