日本語表現インフォ > 感覚表現 > 音の響き > 雷の音・雷鳴
雷の音・雷鳴の表現・描写・類語
ドォーン、ドォーン、ドォーンという轟音がまるで艦砲射撃みたいに続き
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
夏が自殺するかのような荒々しい雷の足音
川端康成 / 掌の小説 amazon
(雷鳴)腹にある力を根こそぎさらって行くような威嚇的な音
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
空を真二つに裂いたかと思われるほどの音を立てて雷が鳴る
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
滝の音も静まるばかり殷々(いんいん)として雷の響き
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
石臼をひくように遠くから起って来た雷
火野 葦平 / 糞尿譚 (1948年) amazon
間断なく電光がうねり、まるで爆撃機の絨毯爆撃のように凄まじい破裂音がとどろいた。
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
(雷光は無く音だけが聞こえる)雷が大きく空に鳴り響いた。窓ガラスが細かく震えた。しかしまだ雷光はない。雨音も聞こえない。天吾は昔見た潜水艦の映画を思い出した。爆雷が次々に爆発し、艦を激しく揺らせる。しかし人々は真っ暗な鋼鉄の箱の中に閉じこめられ、内側からは何も見えない。そこにあるのは絶え間のない音と振動だけだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
うす紫の稲妻がやにわに闇を二つに裂いて、凄 じく雷 が鳴り出しました。
芥川龍之介 / 杜子春 青空文庫
目の前が光った。間を置かずに、巨木が真っ二つに引き裂かれるような音がして、何か悲劇的なまでに痛烈な落雷の地響きが伝わってきた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
一段と大きな雷鳴が轟き、地響きがした。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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