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口下手・話下手・うまく言葉にできないの表現・描写・類語
(うまく説明できない)でもそこで言葉が突然ふっと消えてしまった。遠くの方で誰かが電話のコードを引き抜いたような感じだった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
何かを言わなくてはと天吾は思う。しかし言葉は出てこない。彼の唇は微かに動いて、相応しい言葉を空中に探し求める。でもどこにもそんなものは見つからない。さすらう孤島を思わせる白い吐息のほかに、唇のあいだから出てくるものはない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
(訳が分からない話)大助の話は、数発の花火がポンポン打ち上げられたようなもので、瞬間的であり、印象的であり、結局なんの事やら訳がわからなかった。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに (1954年) amazon
正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうとすればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへと沈みこんでいく。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
胸の中の思いがいつも言葉からはみ出してしまう《…略…》知っている言葉をどんなに組み合わせても、気持ちとぴったりにはならない。本を読み、辞書をひいても、ああこれなんだ、という言葉には出会えない。ひとに説明するのはもちろん、自分で自分の気持ちを確かめようとしても、言葉では覆いきれないところが必ず残って、そこがいちばんたいせつなものなんだとわかっているのに、どうしても言葉が届かない。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
続けていた話の糸目をつなごうとした。 「それから……その……」 しかし話の糸口は思うように出て来なかった。
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
話下手で、自分から暢 やかに話題を提供するたちでない
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
何か言おうとしたまま、言葉が出てこないので、結局、黙って頷いただけだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
酷く雪が降っていて、静かな分だけ、途切れがちな会話が洋子を居た堪らない気持ちにさせた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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