日本語表現インフォ > 風景表現 > 雪・霜・あられ > 吹雪・暴風雪
吹雪・暴風雪の表現・描写・類語
冬の吹雪する日は白い沙漠のような往来
森田 たま / もめん随筆 amazon
風がひゅうと鳴って雪がぱっとつめたいけむりをあげます
宮沢賢治 / ひかりの素足 青空文庫
寒くなればなる程、塩のように乾いた、細かい雪がビュウ、ビュウ吹きつのってきた。それは硝子 の細かいカケラのように甲板に這 いつくばって働いている雑夫や漁夫の顔や手に突きささった。
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
自然が粉雪をあおりたてて、所きらわずたたきつけながら、のたうち回ってうめき叫ぶその物すごい気配
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
目も向けられないような濃い雪の群れは、波を追ったり波からのがれたり、さながら風の怒りをいどむ小悪魔のように、面憎 く舞いながら右往左往に飛びはねる。吹き落として来た雪のちぎれは、大きな霧のかたまりになって、海とすれすれに波の上を矢よりも早く飛び過ぎて行く。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
吹雪が、土間の中へ、斜めに、白い光の縞を投げこんで、妖しげなすすり泣きを吹き攫 った。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 青空文庫
吹雪は、まだ、二人の姿を消してしまうほど荒れていた
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 青空文庫
刻々と暗色を深めながら砕け散る空と海は、もうどこが境界線なのか判別できなかった。雪も天に向けて逆巻いていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
ガラス窓の外で、雪が唸り始めた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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