慌てる・焦るの表現・描写・類語

自分に向かって焦る

奇妙な焦燥に駆り立てられる

心の中を掻きむしられるような激しい焦燥を感じる

焦燥感が高まる

やきもきする

やきもきする気持ちが胸いっぱいに広がる

夜の営みを子供に見られたみたいに焦る

むずむず

動揺する

心がどよめく

いくら言葉を重ねても言葉にならない焦燥が、頭の中でぎりぎりと軋みまわる

駐車場で後ろから車が来ているのに、駐車券が見つからないくらい焦る

心が掻きむしられるように焦る

何かを置き忘れてどうしても憶（おも）いだせないようなジリジリした気分

狼狽の色を隠せない

喉にトゲが刺さったみたいに慌てる

胃が焼けるような焦燥

とり残されたように苛立つ

胸が炙られるような焦燥感

追い詰められた心境が焦燥感を招く

心が奔馬のよう逸（はや）る

割烹着姿で菜ばし持って駆けつける

逃げられてしまうのか、と僕は呆然としながら、思った。そしてその時、理由は判然としないが、頭の中に、大学に入学してからの記憶が、一気に噴き出した。焦ったがために、誤って記憶の箱を引っくり返したのかもしれない。様々なシーンが立て続けに、勢い良く飛び出す。

七尾は、自分の視界が狭くなるのが分かった。焦りのため、鼓動が早鐘を打ちはじめる。息が上がり、えもいわれぬ不安で胸が締め付けられる。頭を振った。どうする、どうする、と頭の中に囁き声が充満する。思考が、氾濫した水で押し流される。渦を巻き、思い浮かべた言葉や感情を、洗濯でもするかのようにごちゃまぜにする。七尾はその、焦燥感の洪水に身を任せた。激流が頭を搔き回す。もちろんほんのわずかな時間に過ぎず、たとえば、まばたきを数回するほどの間だったが、その奔流が止んだ途端、気持ちが切り替わった。頭の中の濁りが消え、思考や逡巡もなく、体が動く。先ほどとは打って変わり、視界が広くなる。

夢の中で空足を踏むような焦り

正気は蒸気のように飛びはじめている。

焦燥に駆られる

パトカーのサイレンは焦燥感を煽ってくる。

身体中の水分という水分がじりじりと干上がっていく感覚があった。焦りと絶望感が肌の下をじんわりと広がってくる。

獣（けもの）に見るような野性のままの取り乱しかた

焦躁が頭をもたげる

火の出たように、慌て出した。

鼠のようにキリキリ舞いをして

凧（たこ）の糸が切れたように、家族の者達がキリキリ舞いをしてしまう

（取り乱す）目に飛び込んできたのは、何かをしようとして何もしていない満喜子の姿だった。地団駄を踏むように足を動かし、両手を意味なくさまよわせている。

（あぶら汗）髪の根元や脇の下に粘ついた汗が滲み出てくる。

私の 狼狽 が彼女にも伝わってしまったのか、彼女のかがんだお 尻 がテーブルをがたんと押して、シュガーポットが落ちた。

電話を受けた母が、僕に知らせるため階段を駆け上がってきた時の乱れた足音が、今も耳に残っている。

ついぞ感じたことのない、何かに烈しくせきたてられているような 焦りと不安に包まれながら、 人混みの中を 蹣跚まんさん と流れて行った。