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鳥類の表現・描写・類語

フクロウの重い乾いた羽音

鳥の糞が臭い

七面鳥は首を上げて気むずかしい老人のような目で僕を睨みつけ

村上春樹 / ノルウェイの森上　amazon

小刻みにふるえつづけている小鳥のあえかな命の重さ

飯田栄彦 / 昔、そこに森があった　amazon

黒い貝殻のようなくちばし

澄んだ秋空を高く雁が渡っていく

黒い貝殻を思わせる口ばし

ニワトリの尾羽が、蛍光でも発するかのようにつややかに光っている

畑正憲 / 天然記念物の動物たち　amazon

つぶてのように小鳥が飛び去る

黒雲のように小鳥たちが舞い上がる

伝書鳩の群れが、潮騒のような羽音をさせて頭の上を飛びすぎる

石坂洋次郎 / 丘は花ざかり　amazon

大きな翼を持った鳥が、地上の獲物を探しながら風に乗ってゆっくりと空を漂っている

口ばしの黄色い鳥が芝生の上をぴょんぴょん跳ねている

鳥は、小石の隙間に落ちたエサを上手に啄（つい）ばむ

頭に冠のような赤い羽根を持つ灰色の鳥

「ほんとにいい鳥ね」細君と和子が言った。「土の中から生まれました、というような顔をしている」

庄野潤三 / 鳥　amazon

小鳥も光りのかけらの様に飛び廻っている

内田百けん / 東京日記「東京日記他六篇 (岩波文庫)」に収録　amazon

（ヒバリ）彼女の頭の毛は麦の穂のように波立っていた。

藤森成吉 / 雲雀　amazon

鶴はこれらの自然物を背景にして直立し、まるで陶器の置物のようにじっと動かなかった

長谷川四郎 / 鶴　amazon

（極彩色の孔雀の）雄鳥が蓑のような尾をさげて

中勘助 / 銀の匙　amazon関連カテ尻尾（しっぽ）

あたかも雁が黄昏の先触れでであるかのように、急に空から黄昏が降りて

高見順 / 如何なる星の下に　amazon関連カテ夕方

海鳥のかたちも霧にかすんで、今の今、空と水がひとりでに、その軽く浮かぶ身体を、スッポリとしぼり出したように見えた。

武田泰淳 / 風媒花　amazon関連カテ霧・かすみ・もや

雀の群れが不揃いに電線にとまり、音符を書き換えるみたいにその位置を絶えず変化させていた。

村上春樹 / 1Q84 BOOK 3　amazon

（文鳥が）飛行機が進入灯に従い着陸するかのように、羽をばたつかせ、（麻雀）卓の中心に降り立った。

伊坂幸太郎 / 砂漠　amazon

（電車のガラスに落ちた鳥の糞）走る勢いにより、形を変え、じりじりと広がっていく。気付けば、窓に付着した汚れはずいぶん千切れている。

本屋を出ると夕焼けだった。空を行く鳥の姿が、漆黒の影に見えるほどの、濃厚な赤い空だった。

あさのあつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ夕焼け

（何万という小さな鳥どもが）いくかたまりもいくかたまりも鉄砲丸（てっぽうだま）のように川の向（む）こうの方へ飛（と）んで行く

宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜　青空文庫

ここから遠（とお）くてまるで見（み）えなくなるまでひと息（いき）に飛（と）んでゆく

宮沢賢治 / いちょうの実　青空文庫

見たこともない種類の鳥の群れがクリスマス・ツリーの飾りつけみたいに玄関の前の椎の木にしがみついてさえずっていた。

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon関連カテ樹木・木々

礫（つぶて）のようについと一羽の十姉妹が破れ目から庭へ飛び去った。

宮本百合子 / 伸子　青空文庫

鳩一流のどこにあてがあるともない飛び方で舞っていた。

梶井基次郎 / 城のある町にて　青空文庫

差し出ている楓（かえで）の枝が見えた。そのアーチ形の風景のなかを弾丸のように川烏（かわう）が飛び抜けた。

梶井基次郎 / 温泉　青空文庫関連カテ枝

数羽の黒い影が、飛ぶというより上空の烈しい風に吹き散らされて、翼を広げたままどこかへ流れていく。

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ烏（カラス）

小鳥が啼きながら、投げた石のように弧を描いてその上を飛んで、又萱の中に潜り込んだ。

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon

暮れなずむ空の光の中に一羽の大きな鳥が黒い弧線を描きながら向うの丘に飛んでいきました。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon

烏が昨日のように空に円陣をつくりながら舞っていました。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ烏（カラス）

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