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耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語
教えてもらったアドバイスの一つ一つが、耳の奥で回るオルゴールみたいに、繰り返し登場する
谷村 志穂 / ハウス amazon
言葉が耳朶(じだ)のうちに彫り付けられたように残っている
菊池 寛 / 菊池寛 amazon
二十日鼠がひがな一日小さな車を廻すように、一つの言葉が頭の中で音を立てて廻っている
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
母の言葉が油みたいに膜になってうすく私の全身に広がっていく。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
まるでこだまのように僕の心でしばらくのあいだ響いていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
少女の声、その残響が、まだうっすらと鼓膜に残っている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
「金が手を焼くように思いはしませんか」との古藤のいった言葉が妙に耳に残った。
有島武郎 / 或る女(後編) 青空文庫
失踪。酒田の口から漏れたその言葉が、いつまでも奇怪な異物のように宙に浮いている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
その声は今でも耳の奥に響いている。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
その「そうかしら」という彼女のいくらか語尾をはね上げて発音する声が、いまも、はっきりと彼の耳の中深くで甦った。「そうかしら」それは彼の耳の中の空気を、十年前と同じやわらかい振幅でふるわせるようである。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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